ジャズの曲全てがそうではありませんが、ジャズではswing(スウィング)というリズムを、基本に演奏されています。ジャズ独特のリズムであるスウィングは、一つ前のページで説明した、シャッフルのリズムと似ているようで、全く違うリズムでもあると言えるでしょう。

swing(スウィング)のアクセント

アクセントがウラにあるタイ記号を利用した1拍3連符の小節

アクセントが裏拍

上記の2小節はshuffle(シャッフル)のリズムでも説明したように、1拍3連符とタイ記号を使い、2対1で表している譜面です。しかし「>」のアクセントが、裏拍に位置しているのが分かります。僕も音源ではウラを強めに弾いてますが、もっとウラを強めに弾いてみても良いでしょう。そうすると分かると思いますが、オモテにアクセントを置くより、ウラにアクセントを置く方が、難しく感じるはずです。この2小節を見やすく直してやると、次のようになります。

スウィング記号のある8分音符2小節

スウィングの特徴

小節の頭に「swing」とあり、これがスウィングという音楽記号です。これが記されていると、見た目がイーブンの8分音符でも、跳ねるようなリズムに変化します。やはり「>」のアクセント記号はウラにあり、ジャズのスウィングではアクセントを裏拍にするのが基本となります。前のページで説明した、シャッフルのアクセントは表拍で、このページで説明している、スウィングのアクセントは裏拍という、明確な決まりはありませんが、このサイトではそうさせてください。

swing(スウィング)の強さ

過去のページや上記の説明では、スウィングのリズムを1拍3連符とタイ記号を使い、2対1の割合で説明してきました。しかし、スウィングというリズムは、それだけに留まりません。16分音符を基本にしたスウィングを例に挙げ、1拍3連符のスウィングとswing(スウィング)の強さを比較してみましょう。

16分音符を基本にしたスウィング2小節

16分音符のスウィング

これも冒頭に「swing」とあり、先ほどと全く同じ譜面ですが、音源を聴いてみると、気付いてくれる人もいるでしょうか。跳ねているリズムは同じですが、一つ前の音源とは微妙に跳ね具合が違っています。このスウィングは16分音符を基本にしているもので、1拍3連符を基本にしたスウィングとは異なります。分かりやすいように、音符を書き直してみます。

16分音符のスウィングは3対1を説明する2小節

16分音符は3対1のスウィング

先ほどのスウィングを譜面に表してみると、片方の小節のように「付点8分音符+16分音符」という形になります。付点8分音符1つは、16分音符3つ分に相当するので、16分音符3つをタイ記号で結んでやった、もう片方の小節のような符割も、同じリズムになる分けです。こうすると16分音符は3対1のスウィングになっている、というのが見て取れるでしょう。当然、アクセントはウラに来ています。

1拍3連符と16分音符のスウィングの強さを比べた小節

ミディアムスウィングを基準にする

1拍3連符のスウィングと16分音符のスウィングを、視覚的に表した1小節ずつです。音が鳴り出すオモテのタイミングは同時ですが、音が終わるウラのタイミングが異なっています。一般的に1拍3連符で作られる、2対1のスウィングをミディアムスウィングなどと言います。ミディアムスウィングを基準にして、16分音符で作られる3:1を強いスウィングや、重いスウィングなどと言います。逆に、ミディアムスウィングより軽いスウィングもあります。

スウィングは体で感じるリズム

先ずは分かりやすいように、スウィングを1拍3連符の2対1や、16分音符の3対1という、比率にして説明してみました。しかし、本来は比率にして頭で考えるものではなく、スウィングは体で感じる部分が大きいリズムだと思います。また、曲のテンポによってもスウィングの強さは影響し、テンポが速い曲ならイーブンに近い、揺れの少ないスウィングになるのが自然です。スウィングはとても奥が深いリズムなので、僕もまだまだ分からないことだらけです。