YouTubeで見られるベースプレイ
世界には素晴らしいベーシストがたくさん居られ、そのベーシストたちに影響を受け、プロベーシストになっている人も多いはずです。もちろん僕も影響を受け、演奏スタイルに様々な変化をもたらしてくれました。有り難いことに現在では、YouTubeで彼らのベースプレイが見られるので、僕の好きなベーシストを中心に、動画を貼っておきます。お気に入りのベーシストが、見つかれば嬉しいです。
ジャコ・パストリアス
ジャコはエレベの革命児
ジャコ・パストリアスは、エレキベースに革命を起こした人です。それまでのエレキベースといえば、評価の低い楽器だったのですが、彼のプレイでエレキベースの可能性が飛躍的に上がりました。ベーシストを志す上で避けては通れない、絶対的な人がジャコ・パストリアスと言って良いでしょう。
ジェームス・ジェマーソン
モータウン専属ベーシスト
1960年代から1970年代にかけ、モータウンというレコード会社の、専属ベーシストとして活躍したのがジェームス・ジェマーソンです。コードやスケールに束縛されない自由なベースラインを作る、というのが僕の印象です。彼のベースラインは教材にもなっており、レッスンで使われることも多いです。
チャック・レイニー
セッションベーシストの父
チャック・レイニーのベースラインも、お手本にされることがよくあり、日本ではあまり見られないものの、その多くが教材となっています。ジャンルはポピュラー音楽だけに留まらず、R&B・ソウル・ジャズなど様々なアーティストの、セッションベーシストとして活躍されてきました。
マーカス・ミラー
真似たくなるスラップ
音楽プロデューサーとしても一流のマーカス・ミラーですが、やはりベーシストとしての顔が最も有名でしょう。奏法としては、特にスラップを取り上げられることが多く、マーカスのスラップを真似するベーシストは多いです。ベースサウンドも特徴的で、プロでも同じセッティングにしてる人さえ居ます。
ラリー・グラハム
チョッパーベースの主流
後にスラップやスラッピングと呼ばれるようになった、チョッパーベースを世に広めた1人、とされるのがラリー・グラハムです。ドラマーがいない時は、バスドラムをサムピングで、スネアをプラッキングで、ハイハットをゴーストノートで、というようにして生まれたのが、チョッパーベースらしいです。
ルイス・ジョンソン
ミスターサンダーサム
ラリー・グラハムの他に、スラップベースの元祖と言われているのが、ルイス・ジョンソンです。彼はサンダーサムの異名を持ち、そのサムピングは名前の通り、強烈にして鮮やかで、度肝を抜かれることでしょう。ミュージックマン・スティングレイでのスラップベースが、最も有名かと思われます。
リチャード・ボナ
歌声も綺麗なベーシスト
ジャコ・パストリアスに憧れ、ギタリストからベーシストに転向し、後にジャコの再来と呼ばれるようになるのが、リチャード・ボナです。そのベーステクニックの高さに、驚かされるのはもちろんのことですが、リチャード・ボナはボーカルも得意としており、その歌声に癒される人も少なくないはずです。
ジョン・パティトゥチ
無尽蔵のベースプレイ
コントラバスとエレキベースの両方を、難なく弾き分けるのがジョン・パティトゥチです。エレキベースは6弦を愛用されており、そのフレーズは無尽蔵なのではないか、と思ってしまう程です。セッションベーシストとしても、ジャズやヒュージョンだけに留まらず、色んなジャンルでプレイされています。
スタンリー・クラーク
愛器はアレンビック
実はウッドベースも弾くスタンリー・クラークですが、やはりエレキベースを弾いている時の方が際立ち、それでフュージョンというジャンルを広めた、ベーシストの1人と言えます。日本ではあまり見聞きするのは少ないかと思う、アレンビック社製のエレキベースを、愛用しているのでも有名です。
ヴィクター・ウッテン
和音を操るベーシスト
超絶テクニック系ベーシストを何人か挙げろと言われれば、ヴィクター・ウッテンの名を外すことは出来ないでしょう。派手なツーフィンガーやスラップのテクニックだけではなく、ハーモニクス奏法を利用した、綺麗な和音を操るテクニックも、ヴィクター・ウッテンの真骨頂だと思います。
凄いベーシストは数えきれない
10人だけ紹介しましたが、世界にはまだまだ凄いベーシストが数多います。ボーカルも抜群のウィル・リー、コントラバスギターのアンソニー・ジャクソン、フォーフィンガーピッキングのビリー・シーン、ミュート奏法の達人であるフランシス・ロッコ・プレスティア、実はテクニシャンのゴードン・エドワーズなどなど、紹介したいベーシストは他にも数多いますが、名前を挙げると切りがありません。YouTubeに動画が上がっていると思うので、なるべくたくさんのベースプレイを見てください。