エレキベースがどんな楽器なのかイマイチ分からない、と言う人も多かったのですが、インターネットの普及で、そうでもなくなってきました。また、エレキベースは地味な楽器、という事も言われていましたが、YouTube等の動画サイトのおかげで、そのような事も耳にしなくなりました。
ベースの基本事項
ギターとベースの比較
とは言え、全くベースの事が分からない、という人も居られると思います。そういう人の為に、幾つかの項目に分け、主にギターとベースの比較を、簡単にまとめています。少しは勉強になると思うので、まだ何のベース知識もない人は、ここから始めていくと良いでしょう。
- ベースの呼び方
ギターにもアコースティックギターや、フォークギター、エレキギター等の種類はあるものの、ギターと言えば全世界で通じるようです。ベースを日本ではベースやエレキベースと呼ぶ事が多いですが、英語圏ではエレクトリックベースやベースギター、と呼ぶのが正確なようです。
- ベースを弾く人
ギターを弾く人はギタリスト、ピアノを弾く人はピアニスト、ドラムを叩く人はドラマー、歌を歌う人はボーカリストと言うように、ベースを弾く人はベーシストと言います。渋いところではベース弾き、などとも言われます。
- ベースの難易度
ギターとベースの難易度を比べた時、より簡単に弾けるのはベースの方だと思います。私自身も最初はギターから始めましたが、コード弾きで挫折してしまい、次にベースを始めました。ギターよりも弦が少なく、ベースは基本的には単音楽器なので、楽に弾けるという印象が残っています。
- ベースの弦
近年では多弦ギターや、多弦ベースも普及していますが、ギターの弦は6本が基本なのに対し、ベースの弦は4本が基本と思っておきましょう。ベースは分厚い音が必要なので、ギター弦よりも太く長いのが常識で、ベース弦はギター弦より値段も高いです。
- ベースの音域と役割
ギターの音は高く、コード弾きで伴奏をしたり、メロディを担当する事も多いです。ベースの音は低く、太い音でアンサンブル(合奏)を支える、というのが主な役割です。また、ベースはドラムと共にリズムを作り、そこにボーカルやメロディを乗せてあげる、というのも仕事と言えます。
- ベースの弾き方
ギターは指で弾く場合もありますが、ピックを使う方が少し多いでしょうか。ベースはピックを使う人も多いですが、指で弾くベーシストの方が多いと思います。弦を叩いたり引っ張ったりする、スラップ奏法という弾き方も、近年では珍しくなく、それが目的でベースを始める人も多いです。
- ベーシストに多い人
ギタリストやドラマーは、目立ちたい人や、強気な性格の人が多いと思います。それに比べてベーシストは、目立つのは時々で良く、普段は縁の下の力持ちに徹する、という人が多いかもしれません。こういう人は、平常心を保ちバンド全体を見渡せるので、リーダー気質だと言えます。
一人ベースの楽しみ方
エレキベースの独奏
バンドが全てではない
「ベースを始めたいけど、バンドを組めるかどうか・・・」と、思う人も多いはずです。しかし、この動画の方ように、ベース1本だけでもギターのような、音色豊かな演奏も可能です。もちろん、相応の練習は必要ですが、ベースもギターのように、一人で弾いても十分に楽しい楽器なのです。
オリジナル音源と演奏
CD等の音源と演奏する
好きなバンドや曲があれば、CDやMP3の音源をスピーカーで鳴らし、一緒に演奏するという、シンプルな方法ですが、最初はこれが最も楽しいかと思います。これには譜面も必要ですが、有名な曲の多くは、ネットから購入できるので、問題はないでしょう。
DAWと演奏
DTMで楽しみ方は広がる
DTM(デスク・トップ・ミュージック)とは、パソコンで音楽を作る事です。それを利用し、ベースは自分で演奏するという、自宅で楽しめるバンド、みたいな事も出来たりします。敷居やコストは高くはなりますが、DTMでベースの楽しみ方は、大きく広がるでしょう。
DAWや打ち込み
DTMを最近ではDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)と言いますが、正確にはDTMという広い枠の中に、DAWが入っているという感じですが、あまり気にせずとも良いでしょう。DTMを昔ながらには、打ち込みとも言います。

- ギターとベースは似て非なる楽器。
- ベースは一人で弾いても楽しめる。
- DAWはパソコンで音楽を作ること。