スポーツ用品にナイキや、アディダスのようなメーカーがあるように、エレキベースにも世界で知られるメーカーがあります。エレキベース自体はアメリカで生まれた楽器ですが、今日では色々な国々で、エレキベースは生産されています。有名メーカーは、押さえておくと良いでしょう。
フェンダー
代表者 | レオ・フェンダー |
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主なエレキベース | プレシジョンベース | ジャズベース |
代表的ベーシスト | ジェームス・ジェマーソン | ジャコ・パストリアス |
エレキベースの誕生
1951年に世界で初めて生まれたエレキベースが、フェンダーのプレシジョンベースです。そして、1960年に扱い易さや音色のことを考えられた、ジャズベースが誕生しました。後にフェンダー社のプレシジョンベースと、ジャズベースを手本にして、多くのメーカーがエレキベースを作ります。
ギブソン
代表者 | オーヴィル・ヘンリー・ギブソン |
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主なエレキベース | サンダーバード | レスポールベース |
代表的ベーシスト | ジャック・ブルース | ニッキー・シックス |
ロッカーのエレキベース
そのルックスと力強いサウンドから、ロックベーシストが愛用している事が多いようです。フェンダーのように、ネックが簡単に外せるボトルオンネックに対し、ギブソンはネックとボディが一体型となっている、スルーネックやセットネックが特徴的でしょう。
ミュージックマン
代表者 | レオ・フェンダー | 他 |
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主なエレキベース | スティングレイ |
代表的ベーシスト | フリー | 細野晴臣 |
アクティブベースの先駆け
ミュージックマンにも何本かのベースがありますが、最も有名なのはスティングレイでしょう。アクティブベースの先駆者と言ってよく、幅広い音作りを可能としました。現在では他の会社に買収されていますが、ミュージックマン社のスティングレイ、という方が有名でしょう。
リッケンバッカー
代表者 | アドルフ・リッケンバッカー |
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主なエレキベース | リッケンバッカー4000シリーズ |
代表的ベーシスト | ポール・マッカートニー | クリス・スクワイア |
ゴリゴリサウンド
リッケンバッカーと言えば、鋭くゴリゴリした男らしいサウンドで、ピックベーシストに向いているエレキベース、というのが私の印象です。プロベーシストにも使用者が多いですが、中でもビートルズ時代のポール・マッカートニーが、愛用していた事でも知られています。
サドウスキー
代表者 | ロジャー・サドウスキー |
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主なエレキベース | メトロラインシリーズ |
代表的ベーシスト | ウィル・リー | ジェイソン・ニューステッド |
ドンシャリサウンド
サドウスキーは楽器の修理や改造をする、リペアショップ専門でしたが、現在では世界中に知られるギターブランドです。迫力ある低音で尚且つ高音もよく通る、スラップベーシストにも好まれる、所謂ドンシャリサウンドの、代表的なエレキベースと言えるでしょう。
ヘフナー
代表者 | カール・ヘフナー |
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主なエレキベース | ヘフナー500-1 |
代表的ベーシスト | ポール・マッカートニー | 矢沢永吉 |
ヴァイオリンベース
ボディの見た目がヴァイオリンのようなヘフナーは、その事からヴァイオリンベースと形容されます。ショートスケール(全体的に小さいベース)で、しかもボディの中身が空洞なので、ほとんど重さは感じません。尖った部分はなく、柔らかい伸びと丸みのある音が特徴でしょう。
海外と国内のメーカー
ここまでは海外の、ギターベースメーカーを紹介してきました。次からは国内のギターベースメーカーを、見ていきましょう。
ヤマハ
代表者 | 山葉寅楠 |
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主なエレキベース | TRBシリーズ |
代表的ベーシスト | ビリー・シーン | ネイザン・イースト |
癖のないエレキベース
日本を代表する楽器メーカーのヤマハは、エレキベースにも優れたものが多く、海外のプロベーシストにも愛用者が多いです。変に癖のないエレキベースなので、予算に余裕があれば、初めて買う人にも勧められます。ヤマハ社独特の親切な作りが、感じられるエレキベースだと思います。
フェルナンデス
代表者 | 斉藤重樹 |
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主なエレキベース | FRBシリーズ | ZO-3BASS |
代表的ベーシスト | ka-yu | 矢沢永吉 |
ZO-3ベースで有名
私がショートスケールのエレキベースなら、という印象を持つのがフェルナンデスです。ショートスケールになると、サステイン(音の伸び)が軽減する傾向にありますが、それを感じさせないのがフェルナンデスです。アンプ要らずの、ボディにスピーカーが内臓されてある、ZO-3シリーズでも有名です。
ESP
代表者 | 椎野秀聰 |
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主なエレキベース | AMAZEシリーズ |
代表的ベーシスト | IKUO | J |
ビジュアル系の御用達
ルックスに華やかさを感じさせるのがESPで、その見た目からか、ビジュアル系バンドが愛用している事が多いです。しかし、ルックス重視という分けではなく、音もしっかりとしたエレキベースです。なので、その分だけ他のメーカーより割高、という事も言われています。
アイバニーズ
代表者 | 星野義裕 |
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主なエレキベース | SRシリーズ | ATKシリーズ | BTBシリーズ |
代表的ベーシスト | ゲイリー・ウィリス | ジェラルド・ビースリー |
エレキベースの種類が豊富
初心者から購入できる値段のベース、ベテランが使う高価なベース、4弦ベースだけでなく、5弦ベースや6弦ベースもありと、選択肢の多いのがアイバニーズでしょうか。アイバニーズは日本産ですが、海外のプロミュージシャンの方々が、好んで使用しているような気がします。
ムーンギターズ
代表者 | 山﨑等 |
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主なエレキベース | JJシリーズ | CLIMB |
代表的ベーシスト | ラリー・グラハム | 下野ヒトシ | 今沢カゲロウ |
フェンダー以上かもしれない
他の大手楽器メーカーに比べるとムーンギターズは、それほど有名ではないでしょう。また、ほとんどがフェンダー社をモデルとする、ジャズベースタイプしかありませんが、楽器の作りはフェンダー以上、と評する人も多いです。店頭で見つけたら、是非とも試奏してみてください。
アトリエZ(デイズコーポレーション)
代表者 | 本橋弘吉 |
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主なエレキベース | Mシリーズ | DALシリーズ |
代表的ベーシスト | 青木智仁 | 日野賢二 | リチャード・ボナ |
パッシブとアクティブが楽しめる
日本初なのかは分かりませんが、パッシブサウンドとアクティブサウンドを、スイッチ1つで切り替え可能にしたのがアトリエZです。中でも青木智仁モデルの「M#245」と「M#265」は、素晴らしいドンシャリサウンドで、スラップベーシストなら、一度は弾いておきたいベースです。
インナーウッド
代表者 | 木内広隆 |
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主なエレキベース | InnerWood | MBasses |
代表的ベーシスト | 納浩一 | ジミー・ハスリップ |
ミスター・ローアクション
工房を伴う小さな楽器メーカーのインナーウッドですが、使用するプロベーシストは国内外にいます。最大の特徴としては何と言っても、ローアクション(低い弦高のセッティング)です。ローアクションを売りにするメーカーは他にもありますが、インナーウッドが1つ抜けているでしょうか。

- フェンダーがエレキベースを生み出した。
- フェンダーを手本とするエレキベースが多い。
- 日本産のエレキベースも海外で人気がある。