一概にエレキベースと言っても、色んな種類のエレキベースがあります。細い音や太い音が出せるベース、正確な音を出すのが難しいベース、通常より弦が多いベースなどです。ここではよく見られる代表的なエレキベースを、7種類見ていきましょう。また、左利き用のエレキベースについても考えてみます。

エレキベースの種類

ジャズベース(ジャズベ)
ジャズベース(ジャズべ)の画像

ジャズベースはジャンル問わず

エレキベースの中で一番よく見られるのがジャズベースでしょう。ジャズベースはプレシジョンベースと比較されますが、初心者が使いやすいのはジャズベースの方だと言われていて、ネックがプレシジョンベースより細いのが、その大きな理由とされています。画像からも分かるように、ピックアップが2つとコントロールノブが3つあると、ジャズベースだと思っていいでしょう。どんなジャンルにでもよく使われている、オールマイティーなエレキベースだと言えます。略してジャズベと言うことが多いです。

プレシジョンベース(プレベ)
プレシジョンベース(プレベ)の画像

プレシジョンベースは迫力重低音

迫力のある重低音を特徴的とするのがプレシジョンベースです。プレシジョンベースは指で弾くよりも、ピックで弾いた方が音を活かせると言われますが、指で弾いている人も多いので、奏法は自由でいいでしょう。画像でも見られるように、2つのピックアップくっついていて、コントロールノブが2つあったら、プレシジョンベースだと思っていいでしょう。ジャズベースに比べると、音色の自由はそれほどききません。略してプレベと言われることが多いです。

フレットレスベース
フレットレスベースの画像

フレットレスベースはフレットなし

フレテッドベースというのは、多く見られるフレットありのベースのことですが、逆にフレットがないものを、フレットレスベースと言います。フレットの跡が残っているフレットレスベースなら、音程もある程度とりやすいですが、全くフレットの跡がないフレットレスベースもあります。特に高音でアタック音が遅く、伸びのある暖かい音が特徴的だと思います。ジャコ・パストリアスというベーシストが、フレテッドベースからフレットを取り除いたのが、フレットレスベースの始まりとされています。

5弦ベース(多弦ベース)
5弦ベース(多弦ベース)の画像

5弦ベースは4弦ベースより低い音が出る

最近では5弦ベースを使う人も多くなってきました。普通のエレキベースより更に低い音が出せるように、5弦目が追加されています。逆に、より高い音が出せるような5弦ベースも稀に見られます。5弦ベースを使えると、演奏の幅が広がると思いますが、先ずは4弦のエレキベースを、ある程度弾きこなせるようになってから、5弦ベースを持つのが一般的でしょう。5弦ベースより弦が多い多弦ベースもあり、6弦ベース、8弦ベース、10弦ベースなどもあります。

ショートスケール
ショートスケールの画像

ショートスケールは小さめ

普通のエレキベースより、一回り小さいエレキベースをショートスケールと言います。女性など体の小さい人や、少しでも重量を減らしたい人に、最適なエレキベースだと思われますが、サウンド・弾きやすさ・ルックスが気に入って、ショートスケールを選択するベーシストもいます。画像のエレキベースは、ショートスケールで有名なムスタングベースですが、ショートスケールには他にも種類が豊富です。

アクティブベース
アクティブベースの画像

アクティブベースは電池入り

エレキベース本体に電池が入ったものをアクティブベースと言います。ボディに電池が入る場所があれば、それはアクティブベースです。逆に、電池を入れる必要のないエレキベースを、パッシブベースと言います。アクティブベースはパッシブベースよりも、音作りに幅ができ、より多彩なサウンドが作り出せます。画像のエレキベースはマーカス・ミラーという、有名なベーシストのモデルで、一度は憧れるであろうアクティブベースだと思います。

アコースティックベース(アコベ)
アコースティックベース(アコベ)の画像

アコースティックベースの意味

フォークギターのような形状のエレキベースを、アコースティックベースと言います。アコースティックとは、アンプを使わないという意味ですが、大抵のアコースティックベースは、アンプでも音が出せる仕様になっています。略してアコベとも言われ、生音は普通のエレキベースよりも大きいですが、セッションをするとなると厳しいです。アコースティックベースというのは、コントラバス(ウッドベース)を意味する場合もあるので、気をつけてください。

左利き用エレキベースについて

左利き用エレキベース
左利き用エレキベースの画像

左利き用エレキベースのデメリット

ギター系統の楽器には、左利き用のものも存在しており、エレキベースにも左利き専用のものがあります。これならエレキベースを始めてみようと思う、左利きの人も安心ですが、困ったことにデメリットも幾つか挙げられます。

  1. エレキベースが少ない

    左利き用のエレキベースは、数が極端に少ないということです。楽器店に置かれているエレキベースも、ほとんどが右利き用だと思います。音や見た目が気に入った場合でも、左利き用のエレキベースがない、と言われることも多いに有り得ます。

  2. エレキベースの値段が高い

    右利き用のエレキベースに比べると、左利き用のエレキベースは全体的に、値段が高めに設定されています。全く同じ品番・型番の、右利き用と左利き用のエレキベースがあったとしても、左利き用のエレキベースの方が、少し値段が高いです。

  3. 右利きのエレキベースが基準

    エレキベースの教則本や、こういったエレキベースの解説サイトなどは、右利き用のエレキベースを当たり前のように想定して、説明されていることがほとんどです。特に最初はタブ譜面を読むのに、少し苦労をするかもしれません。

左利きの人は左利き用エレキベース

上記のようなデメリットを考えて、左利きでも右利き用のエレキベースで始める人さえおり、何を隠そう僕もその一人でした。しかし、完全な左利きの人は、左利き用のエレキベースで始めるのが、ベターな選択かと思います。僕はハサミ・お箸・マウスなどは、右手でも使える中途半端な左利きなので、右利き用のエレキベースでも弾けたのかと、今になって思います。左利き用のエレキベースは、初心者の頃は特に不便な思いや、損に感じることが多いと思いますが、使い慣れた手でフィンガリングする方が、音をコントロールし易いはずです。

左利きベーシストは目立つ

左利き用のエレキベースは、デメリットばかりではありません。左利きのベーシストは、それだけで無条件にカッコイイのです。人前で少し弾くだけでも、注目を集められますし、ライブなどでは確実に見栄えがします。僕も「左利き用のエレキベースで始めていれば!」と、思うことがありました。目立ちたいから、カッコイイから左利き用のエレキベースを選ぶというのも、長い目を持ってすれば、決して悪い選択ではないと思います。

記事終了
このページのまとめ
  • エレキベースには用途に分けた種類がある。
  • 左利き用エレキベースはデメリットがある。
  • 左利きのベーシストはカッコいい!