1950年代の後半に、ブラジルで始まったとされるのがボサノバです。僕の主観も含めると、ボサノバは賑やかさや派手さを感じさせない、ゆったりとした心地良い音楽かと思います。あくまでも基本ですがボサノバのベースラインはルート(根音)と5度で構成されるのが特徴でしょう。特に気にすることではありませんが、ボサノバは「ボサノヴァ」や「ボッサ」と表現されることもあります。

ボサノバの練習ベースライン

8分休符のあるボサノバ

1小節目から4小節目まででも見られる、ルートの3弦3フレットに対し、完全5度の2弦5フレットのリズムが、おおよそ基本的な8分休符の入ったボサノバ風ベースラインかと思います。それ以降もルートと完全5度を基本に組み立てた、ボサノバのベースラインですが、他の音が混ざっても問題ありません。上記の譜面は8分休符を使ったボサノバのベースラインで、この後に紹介する、8分休符のないボサノバと比べてみると、雰囲気が大きく違うのが分かると思います。

8分休符のないボサノバ

一つ前の譜面と比べてみると、ボサノバの基本であるルートと完全5度の間に、8分休符が使われていないのが分かり、これが基本的な8分休符なしのボサノバ風ベースラインかと思います。8分休符の有無で、雰囲気の違ったボサノバ感が出せるでしょう。譜面を見ても分かるように、全く8分休符がないという分けではなく、4小節目や10小節目のように、ちょこっと使ってやるのも面白いかと思います。音を伸ばす所は十分に伸ばし、休符で音を切る所はしっかりと切り、メリハリをつけて弾けるようになるといいでしょう。

下の完全5度もボサノバ

ルートと5度を使うのがボサノバの基本ですが、ルートに対して音が高くなる、上の完全5度だけではなく音が低くなる下の完全5度でも、ボサノバとして問題ありません。1小節目のコード「E」や、2小節目のコード「C#m」が、ルートに対して下の完全5度を弾いてるのが分かります。また完全5度だけに拘らずに、10小節目と14小節目の「C#m」のように、上下の短3度の音を使ってやるのもいいでしょう。

減5度を使ったボサノバ

コード「B△7」のルートが3弦2フレットで、完全5度は2弦4フレットです。完全5度の半音下にある、2弦3フレットは減5度、という音に当たります。この減5度はコード「B△7」の構成音に含まれない音ですが、あえて減5度を使い不安定な音を演出させています。この譜面では減5度を、少し使い過ぎてしまったと思いますが、ボサノバに減5度を取り入れてやれば、良いアクセントを出せることもあるでしょう。

4度進行のボサノバ

コードには#が付いており、見た目がややしいですが、コード進行自体は4度進行を繰り返します。簡単に説明すると4度進行は自然な流れのコード進行だと思ってください。ベースライン自体は難しいものではありませんが、1小節目から4小節目までの運指が、地味に難しく感じられるかと思います。僕は前後の小節の流れを考え、人差し指のセーハを使った押弦にしていますが、他の押弦になっても構いません。どんな運指にせよ、小節の終わりにある8分音符が、次のフレットを押さえることに焦り、不自然な長さで途切れないようにしましょう。

アップテンポなボサノバ

テンポとは速度のことで、それにアップが付くアップテンポとはテンポの速い曲のことを言います。ボサノバの多くは、ゆったりとしたテンポが多いとは思いますが、アップテンポなボサノバもたくさんあります。この譜面でのポイントは、2・4・6小節目などで見られる、小節の1拍目が8分休符になっていることでしょう。約半分の長さにして演奏する、スタッカート記号も多く見られます。1小節目を例に挙げると、スタッカートの4分音符は、8分音符と考えられるので、1小節目の音符は全て、8分音符と考えても良いでしょう。