長三和音のメジャーコードと、短三和音のマイナーコードを、ベースラインやピアノの和音で見聴き比べながら、改めて確認してみましょう。また、指板図で長三和音と短三和音の基準となる三角形を作り、それを他のコードに当てはめる、という作業をしていきましょう。

長三和音と短三和音の違いは半音

長3度と短3度に活目

根音が同じのメジャーコードと、マイナーコードが2小節ずつ、全部で8小節の譜面です。ベースラインは各小節全て「ルート→3度→完全5度」という順番で、3度は長3度か短3度となっています。もう既に気づいていると思いますが、メジャーコードの長三和音と、マイナーコードの短三和音の違いは、3度の音だけになります。同じ根音の長3度を表す長3度の記号と、短3度を表す短3度の記号は、半音分フレットが違うだけです。

長三和音と短三和音の響き

エレキベースでコードを弾く時は、一音ずつの場合が多いので、音が重なった和音で聴くことは少ないと思います。なので、ここでは長三和音と短三和音を、ピアノで同時に鳴らし響かせ、聴き比べてみましょう。一般的に長三和音が明るく楽しい響きで、短三和音が暗く悲しい響きとされています。ピアノのキーでも分かるように、3度が半音違うだけで、正反対の和音が作られます。

メジャーコードの覚え方

メジャーコードはRoot(根音)の記号のルート(根音)、長3度の記号の長3度、完全5度の記号の完全5度で、構成されるのは分かったと思います。このメジャーコードのポジションですが、広範囲を一気に覚えようとせず、ワンポジションから派生させていくと良いでしょう。

コードCとF♯の時に作られるメジャーコードの基本の三角形

メジャーコードの三角形

一方の指板図はコード「C」のワンポジションです。この時に構成音の「ルート・長3度・完全5度」で作られる、三角形を意識してください。この三角形がメジャーコードを作る、基本の三角形と考えます。4弦2フレットの音名は「F#」で、ルートをそこに持ってきてやると、もう一方の指板図のような、コード「F#」の完成です。ルートからの長3度や、完全5度の距離は一定を保つので、やはりそこにも、ルートと長3度と完全5度で作った、メジャーコードの三角形が出来上がります。

メジャーコードの基本の三角形から範囲を広げた指板図

メジャーコードの範囲を広げる

ルートと長3度と完全5度の、基本の三角形だけでは物足りないと感じたら、オクターブのフレットや、異弦同音のフレット、同じく異弦同音で開放弦が使えないかを、考え探し出すと良いでしょう。他のメジャーコードの場合も同様に、ルートを基点とする三角形を作り、そこからどんどんと範囲を広げて、考えてみてください。

4弦0フレットと2弦0フレットの開放弦がルートになる指板図

開放弦がルートになる場合

先ほどのメジャーコードの基本の三角形が、どのフレットからも作れたら良いのですが、開放弦がルートになる場合は、三角形が作れません。3・2・1弦の開放弦なら、異弦同音を使えるのですが、4弦の開放弦だとそうはいきません。4弦0フレットをルートとする場合、長3度は同じ弦の4フレット目になり、完全5度は3弦2フレットに位置します。これは3弦0フレットがルートの場合や、2弦0フレットがルートの場合も、同じようなポジションを作れます。

異弦同音からメジャーコードの基本の三角形を考えた指板図

異弦同音で考えるメジャーコード

先ほども少し触れましたが、1弦0フレットをルートとして使いたい場合、を考えてみましょう。1弦0フレットの異弦同音は2弦5フレットなので、そこをルートに直してみましょう。そうすると、メジャーコードの基本の三角形を作ることが出来ます。2弦0フレットや3弦0フレットを、ルートとしたい場合も、同じような考え方ができます。

マイナーコードの覚え方

マイナーコードはRoot(根音)の記号のルート(根音)、短3度の記号の短3度、完全5度の記号の完全5度で構成されています。このマイナーコードのポジションも、メジャーコードと同じように、先ずはワンポジションからの、三角形で覚えていくといいでしょう。

コードCmのポジション指板図(16フレットまで)

コード「Cm」のポジション

上記の指板図はコード「Cm」のポジションを、16フレットまで表した指板図です。経験を積んだベーシストなら、ポジションも直ぐに浮かんでくるのでしょうが、初心者では中々そうもいきません。やはりワンポジションを抽出してやり、そこから考えていくといいでしょう。3弦3フレットのRoot(根音)の記号、3弦6フレットの短3度の記号、2弦5フレットの完全5度の記号の、ワンポジションに注目してみましょう。

コードCmとE♭mの時に作られるマイナーコードの基本の三角形

マイナーコードの三角形

このような三角形を、マイナーコードの基本の三角形としましょう。コードが「Cm」の場合、短3度を2弦1フレット、完全5度を開放弦の1弦0フレット、としてやった方が楽な運指になります。しかし、他のマイナーコードでは、開放弦が使えない場合もあり、もう片方の指板図の、2弦1フレットをルートとする「Em」の時などもそうです。なので、先ずは上記で記している、両方の指板図のような三角形を作り、それをマイナーコードの三角形と考えましょう。

マイナーコードの基本の三角形から範囲を広げた指板図

範囲を広げたマイナーコード

マイナーコードも基本の三角形だけでは、やがて物足りなくなると思います。そんな時はメジャーコードと同様、オクターブのフレットや、異弦同音のフレットを考え、マイナーコードの範囲を広げていくと良いでしょう。そうするとこで、使っている音は同じにしろ、ベースラインの運指が楽になったり、色々と気づくことも出てくるでしょう。

メジャーコードとマイナーコードの基本三角形

コードの覚え方は自由

メジャーコードとマイナーコードで、異なる三角形を作り、それを基本三角形とし、そこからオクターブや異弦同音のフレット考え、コードトーンを増やしていく、という説明をしてきました。これはエレキベースのコードに慣れてくると、誰でも思いつく方法で、同じように覚えた人も多いと思います。しかし、コードの覚え方は人それぞれで、もっと効率的で分かりやすい方法や、自分に合った覚え方もあると思います。