3度の音程を長3度と短3度に分けられたのと同じく、完全5度の音程も名前を変えて表現する事があります。名前が違ってくるので、当然フレットの場所も違ってきます。完全5度のフレットを基準にし、そこから半音上下のフレットに注目していきましょう。
音程記号
(ルート)
(短3度)
(長3度)
(完全5度)
減5度
![3弦3フレットがルート時の減5度の指板図](./alt5_aug5/001.gif)
減5度のフレット
左の指板は過去のページで説明した音程記号ですが、ここでは2弦5フレットのに注目しましょう。右の指板では
から半音低いフレットを
と示しており、これを減5度(げんごど)と言います。
のフレットは常に
の半音低いフレットにある、というのを覚えておきましょう。
![減5度のオクターヴの指板図](./alt5_aug5/002.gif)
上と下の減5度
左の指板のように2弦4フレットがの時、そこからオクターヴ低い
は4弦2フレットです。右の指板は3弦8フレットが
で、そこからオクターヴ高い
は1弦10フレットです。このように
から上と下の
のフレットも、考えられるようにしておきましょう。
![完全5度と減5度の音程ピアノ図](./alt5_aug5/003.gif)
減5度は不安定な響き
ピアノでも完全5度と減5度の音程を聴いてみましょう。どちらもC音をとした、左の
は響きが綺麗で、右の
は暗く不安定な響きに感じられるかと思います。
増5度
![3弦3フレットがルート時の増5度の指板図](./alt5_aug5/004.gif)
増5度のフレット
左の指板はこれまでに見てきた音程記号で、今度も先ずはに注目しましょう。右の指板では
から半音高いフレットを
と示しており、これを増5度(ぞうごど)と言います。
は常に
から半音高いフレットにある、というのを覚えておきましょう。
![増5度のオクターヴの指板図](./alt5_aug5/005.gif)
上と下の増5度
左の指板のように1弦4フレットがの時、オクターヴ低い
は2弦4フレットです。右の指板は4弦10フレットが
で、そこからオクターヴ高い
が2弦12フレットです。やはり
から上と下の
のフレットも、考えられるようにしておきましょう。
![増5度と減5度の音程ピアノ図](./alt5_aug5/006.gif)
増5度も不安定な響き
増5度の音程をピアノでも確認してみましょう。左は先程も紹介した不安定な響きを持つですが、右の
も張り詰めたような不安定な響きかと思います。両方の違いが分かるようにしましょう。
![記事終了](../common/single-end.gif)
このページのまとめ
- 減5度のフレットは完全5度の半音下。
- 増5度のフレットは完全5度の半音上。
- 減5度も増5度も不安定なサウンド。