三和音のメジャーコードに短7度(たんしちど)を付加させたコードが、四和音のドミナントセブンスコードです。先ずは三和音のメジャーコードと四和音のドミナントセブンスコードを、ベース指板で見比べてみましょう。次にコードの読み方なども知っておくと、更に理解が深まると思います。

ドミナントセブンスコード

ドミナントセブンスコード(8小節目)
ドミナントセブンスコード(8小節目)の譜面

短7度の意味

4小節目が三和音のGで、8小節目が短7度の加わった四和音のG7です。簡単に説明すると、短7度はルートからフレット10個先に位置する音、という事です。それをGG7を例に挙げ見ていきましょう。

音程の略記号

以下ではルートをRoot(根音)の記号と、長3度を長3度の記号と、完全5度を完全5度の記号と、短7度を短7度の記号と表しています。

  • G
  • G7
  • コードG(4弦のみ)
    コードG(4弦のみ)の指板図
  • コードG7(4弦のみ)
    コードG7(4弦のみ)の指板図

4弦のみのGとG7

4弦3フレットのRoot(根音)の記号からフレット4個先が長3度の記号で、フレット7個先が完全5度の記号で、ここまでなら三和音のGです。そこにフレット10個先にある、短7度の記号が加わって四和音のG7となります。

  • コードG7(4弦のみ)
    コードG7(4弦のみ)の指板図
  • コードG7の運指用②
    コードG7の運指用②の指板図
  • コードG7の運指用③
    コードG7の運指用③の指板図

G7の運指用ポジション

①は先程も見た4弦のみのG7で、それを異弦同音(いげんどうおん)で運指用に直したのが②です。3弦5フレットに位置する完全5度の記号は、③のように2弦0フレットにも出来ます。この②と③のポジションで、運指練習をしてみましょう。

  • G7の開放弦なし運指練習
    G7の開放弦なし運指練習4小節
  • G7の開放弦あり運指練習
    G7の開放弦あり運指練習4小節

運指は手の大きさでも変わる

④は開放弦なしで、⑤は開放弦ありの同じ4小節です。開放弦の有無で全体的な運指は変わってくるので、好き嫌いが分かれる所でもあります。運指は手の大きさによっても、押さえ辛さなども生じてきます。押さえ辛いと感じたら、指示のある運指以外でも試してみましょう。

  • G7
  • G#7
  • G7の全体的なポジション
    G7の全体的なポジション指板図
  • G#7の全体的なポジション
    G♯7の全体的なポジション

ポジションは維持される

片方はG7の全体的なポジションで、もう片方はG#7の全体的なポジションです。Root(根音)の記号だけでなく他の長3度の記号完全5度の記号短7度の記号も同じように、1フレット分だけズレているのが分かります。つまりは同じドミナントセブンスコードのポジションを維持しているという事で、これはルート音が何になっても同じです。

GとG7の読み方
GとG7の読み方の表画像

ドミナントは省略される

短7度の短7度の記号はドミナントセブンスと言うので、G7を正しくは「ジー・ドミナントセブンス」と言います。しかし、ドミナントは省略して読まれる事が多いので、G7は「ジー・セブンス」と見聞きする事がほとんどです。また、G7の場合は長3度の記号のメジャーも省略されます。

記事終了
このページのまとめ
  • ドミナントセブンスコードはRoot(根音)の記号長3度の記号完全5度の記号短7度の記号で作られる。
  • 短7度を英語読みではドミナントセブンス。
  • コードで読む時はドミナントを省略する事がほとんど。