ダイアトニックコードには基準になるものがあり、それをディグリーネームと言います。ディグリーネームを覚えておけば、メジャースケールの音名を合わせることで、全てのキーのダイアトニックコードを、簡単に知ることが出来ます。

ディグリーネームの作り方

Cメジャースケールとローマ数字

ディグリーネームはローマ数字

スケールの始まりの音を、トニックや主音(しゅおん)と言い、Cメジャースケールなら「C」音がトニックとなります。以前のページでも、Cメジャースケールに番号を振りましたが、譜面にもオレンジ色で記しているように、ディグリーネームはローマ数字を使います。正確なローマ数字は知っているようで、なかなか分からないと思うので、数字と照らし合わせて覚えておきましょう。ただ、これだけでディグリーネームになる分けではなく、次のようにして見てみましょう。

Cメジャーキーのダイアトニックコードとディグリーネーム(三和音)

ディグリーネームとダイアトニックコードを比べる

上記はCメジャースケールから作った、三和音のダイアトニックコードです。メジャーコードの「C」「F」「G」の場合は、ディグリーネームもローマ数字だけですが、マイナーコードの「Dm」「Em」「Am」と、ディミニッシュコードの「Bm(♭5)」になると、ディグリーネームにもコードの性格を表す「m」や「♭5」が付いているのが分かり、これは三和音のディグリーネームを表しています。ポピュラー音楽の場合、ディグリーネームは次のようにすることも多いです。

Cメジャーキーのダイアトニックコードとディグリーネーム(四和音)

ポピュラー音楽なら四和音のディグリーネーム

同じくCメジャースケールから作った、ダイアトニックコードです。今度は四和音なので、コードネームの見た目も変わってきます。それに合わせて、ディグリーネームの方も変わっているのが分かり、これは四和音のディグリーネームを表しています。先ほど見た三和音のディグリーネームも使われますが、ポピュラー音楽なら四和音のディグリーネームを基本に覚えておくといいでしょう。

ディグリーネームの応用

ディグリーネームは何が便利かというと、ローマ数字の箇所に、メジャースケールの音名を当てはめてやれば、キーに応じたダイアトニックコードを作れます。「CM7」「Dm7」「Em7」「FM7」「G7」「Am7」「Bm7(♭5)」が、Cメジャースケールから作られた、ダイアトニックコードですが、ルートだけを見ると「C・D・E・F・G・A・B」となり、Cメジャースケールと全く同じです。他のメジャースケールで、ダイアトニックコードとディグリーネームを見てみましょう。

Fメジャースケールとローマ数字

Fメジャースケールは「B」音に♭が付く

トニックが「F」音で「F・G・A・B・C・D・E」と並ぶのが、Fメジャースケールです。何故「B」音に♭が付くのかと言えば、メジャースケールの全音と半音の並ぶ順番に、関係があるからです。ピアノなどの鍵盤でも、Cメジャースケールは白鍵だけで作れましたが、Fメジャースケールになると、黒鍵も使わないと作れません。スケールについては、スケール・音階で詳しく説明しています。Fメジャースケールの音名を、ディグリーネームのローマ数字に当てはめてみましょう。

Fメジャーキーのダイアトニックコードとディグリーネーム(四和音)

ディグリーネームにメジャースケールを当てはめる

上記がFメジャースケールを基にして作った、テトラッドのダイアトニックコードです。コードネームのルートだけに注目してみると、先ほど確認した、Fメジャースケールの「F・G・A・B・C・D・E」と同じなのが分かります。前述したように、ディグリーネームのローマ数字の部分に、メジャースケールの音名を順番に当てはめると、そのキーのダイアトニックコードが作れる、というのはこういうことです。メジャースケールは他にもあり、それをダイアトニックコード一覧表として、まとめておいたので、一通り確認しておきましょう。

ディグリーネームの呼び方とコードアナライズ

トライアドコードとテトラッドコードのディグリーネーム表

ディグリーネームの呼び方

三和音のトライアドと四和音のテトラッドのディグリーネームを、上記の表にまとめておいたので、確認しておきましょう。ディグリーネームの呼び方ですが、正式には下記のような感じかと思いますが、実際に会話の中で使う時は、トライアドかテトラッドに関わらず「1・6・2・5」というように、省略する場合がほとんどでしょう。

トライアドコード(三和音)

  • (1度)
  • Ⅱm(2度マイナー)
  • Ⅲm(3度マイナー)
  • (4度)
  • (5度)
  • Ⅵm(6度マイナー)
  • Ⅶm(♭5)(7度マイナーフラットファイブ)

テトラッドコード(四和音)

  • ⅠM7(1度メジャーセブンス)
  • Ⅱm7(2度マイナーセブンス)
  • Ⅲm7(3度マイナーセブンス)
  • ⅣM7(4度メジャーセブンス)
  • Ⅴ7(5度セブンス)
  • Ⅵm7(6度マイナーセブンス)
  • Ⅶm7(♭5)(7度マイナーセブンスフラットファイブ)

ディグリーネームはコードアナライズでも活躍

音楽理論を進めていくと、どういったコード進行かを探るコードアナライズ(コード進行の分析)というものを勉強します。後のページでも説明しますが、ディグリーネーム(ダイアトニックコード)には、一度から順番に役割が決められています。その時に一つのキーに絞って考えるより、ディグリーネームで表記していく方が、コード進行を相対的に、広く捉えることが出来る分けです。