音程(おんてい)とは音と音の距離を示す言葉で、オクターブも一定の音程を示す言葉です。半音(はんおん)も音程の1つですが、半音は音程を最も小さく表した言葉だと思ってください。この半音からオクターブを、ピアノ図やベース指板図で考えていきましょう。

オクターブポジションと半音

  • C音のオクターブ(ピアノ)
    C音のオクターブ(ピアノ)鍵盤図
  • F音のオクターブ(ピアノ)
    F音のオクターブ(ピアノ)鍵盤図

オクターブは半音12個

半音の記号は半音を表しており、①はC音からC音まで半音の記号が12個あります。②のF音からF音までも半音の記号は12個あり、これがオクターブという音程です。C音とF音の例しか挙げていませんが、オクターブは何の音から始めても半音の記号は12個になり、オクターブ同士は同じ音名になります。

  • C音のオクターブ(ベース)
    C音のオクターブ(ベース)指板図
  • F音のオクターブ(ベース)
    F音のオクターブ(ベース)指板図

フレット1つ分が半音

次はベース指板で見ていきますが、半音の記号はフレット1つ分になります。③のC音のオクターブも④のF音のオクターブも、ピアノと同じように半音の記号は12個あるのが分かります。ただ、このオクターブポジションでは弾くのに適さないので、異弦同音(いげんどうおん)で次のように直してやります。

  • C音のオクターブポジション
    C音のオクターブポジション指板図
  • F音のオクターブポジション
    F音のオクターブポジション指板図

オクターブポジションは同じ

⑤はC音のオクターブポジションで、⑥はF音のオクターブポジションです。つまりは矢印で示す音程が半音の記号12個分になり、これはどのフレットから始めても同じです。

オクターブ奏法の練習

大きな譜面を開く
オクターブ奏法の練習ベースライン
オクターブ奏法の練習ベースライン8小節

オクターブ奏法の運指

オクターブ奏法を運指する場合ですが、多くの場合は上記のように、人差し指と小指で押弦するかと思います。しかし、小指の代わりに薬指で押弦する方が楽な人もいるので、手の大きさに合わせた運指をとると良いでしょう。

ツーフィンガー奏法のオクターブ練習フレーズ
ツーフィンガー奏法のオクターブ練習フレーズ2小節

両方の指を自由に使える

オクターブ奏法は音の低い弦を人差し指で弾く記号の人差し指、音の高い弦を中指で弾く記号の中指が弾き易いはずですが、フレーズによっては両方の指がこんがらがる事もあります。そういう時の為に上記のような、人差し指で弾く記号中指で弾く記号を交互に弾く練習があります。人差し指で弾く記号からでも中指で弾く記号からでも、弾き始められるようにしておきましょう。

ピック奏法のオクターブ練習フレーズ
ピック奏法のオクターブ練習フレーズ2小節

ダウンとアップも自由に

先程と同じフレーズですが今度はピック奏法で、ダウンピッキングの記号がダウンピッキング、アップピッキングの記号がアップピッキングを表します。全てダウンピッキングの記号で弾いたり、ダウンピッキングの記号アップピッキングの記号を交互に弾くオルタネイト、オクターブ高い音だけをアップピッキングの記号で弾いてみたりと、これも色んなパターンを練習しておくと良いでしょう。

記事終了
このページのまとめ
  • オクターブは半音12個分の音程で同じ音名。
  • オクターブポジションの運指も人それぞれ。
  • オクターブ奏法のピッキングにもパターンがある。