16分音符が主体のリズムを日本式で、16(シックスティーン)ビートと言い、それにもシャッフルが頻繁に、かかってくる事があります。主にはドラマー用語ですが、16分音符のシャッフルをハーフタイムシャッフルと言い、8分音符のシャッフルより、細かく難しく感じられるでしょう。
半拍3連符と1拍6連符
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16分音符のイーブン音符記号
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16分音符のシャッフル文字記号
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16分音符のシャッフル音符記号
16分音符のシャッフル記号
❶は16分音符のイーブン音符記号で、いわば通常の弾き方です。❷は文字による16分音符のシャッフル記号で、他にも書かれ方は複数あります。同じ16分音符のシャッフル記号でも、最も多いのは❸で見られる、音符記号によるものでしょう。これについて、詳しく見ていく事にします。
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1:1のイーブンの16分音符
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2:1のシャッフルの16分音符
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2:1ずつで区切ったシャッフルの16分音符
前後の音価の比率
音価(おんか)というのは、音の長さを意味しますが、❹のイーブンだと、16分音符は前後の音価が1:1です。これが❺のシャッフルになると、前後の音価が2:1になり、❻のように一部の連桁(れんこう)を外すと、もう少し分かり易いでしょう。そして、この2:1は8分音符1つと同じです。
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1拍3連符の記号と長さ
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半拍3連符の記号と長さ
半拍3連符は8分音符
❼は過去にも説明した、4分音符を三等分した1拍3連符です。同じように❽は、8分音符を三等分した半拍3連符(はんぱくさんれんぷ)です。この半拍3連符を踏まえて、16分音符のシャッフルを考えてみます。
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連桁で繋がれていない8分音符
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半拍3連符
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半拍3連符の1・2つ目をタイ記号
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2:1の16分音符シャッフル
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2:1の16分音符シャッフル(連桁あり)
半拍3連符から2:1を作る
❾の8分音符を半拍3連符にしたのが❿で、音価の比率は1:1:1です。この半拍3連符の1・2つ目を、タイ記号で結んだのが⓫です。こうしてやると2:1が作れ、これを16分音符のシャッフル記号で表すと、先程も見た⓬や⓭になるわけです。
音価の比率は曲による
8分音符のシャッフルでも説明しましたが、16分音符のシャッフルでも、音価の比率は2:1だけではありません。2:1を基準にすると、そこから浅くもなったり、深くもなったりするので、演奏する時に比率の事は、考える必要はありません。
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半拍3連符×2
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1拍6連符×1
1拍6連符で表記する
半拍3連符が2回続く⓮のような場合ですが、⓯のように連桁を繋げ、結合させる事が多いです。これを1拍6連符(いっぱくろくれんぷ)と言い、4分音符を六等分するリズムです。以下でも1拍6連符を元にし、タイ記号や休符を加え、説明している部分もあるので、覚えておいてください。
16分休符
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イーブンの16分音符
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シャッフルの16分音符
4分音符のウラを歌う
ここからは歌っても、覚えていきましょう。特に❷のシャッフルの方ですが、4分音符のウラに当たる部分を、譜面にもあるように、アーと意識して歌ってやると、次からの16分音符のシャッフルを、歌い易くなるかもしれないので、試してみてください。
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16分休符が前にあるシャッフル
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1拍6連符で表した前の16分休符
16分休符が前の歌い方
先程の❷のように、16分音符が4つ並んだ状態から、1・3つ目の前を、16分休符にしたのが❸です。これを1拍6連符で表すと、❹のようになります。
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16分休符が後にあるシャッフル
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1拍6連符で表した後の16分休符
16分休符が後の歌い方
同じく先程の❷のように、16分音符が4つ並んだ状態から、今度は2・4つ目の前を、16分休符にしたのが❺です。これを1拍6連符で表すと、❻のようになります。
8分音符との結合リズム
1拍6連符とタイ記号
過去にも説明しましたが、16分音符は上記のように、8分音符と結合したリズムも、非常によく出てきます。これに16分音符のシャッフルがかかると、また複雑なリズムを作ります。先程と同じように、1拍6連符を基準にして、そこにタイ記号を加えていきます。
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タアアタアカのリズム
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1拍6連符のリズム
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1拍6連符とタイ記号で表したタアアタアカのリズム
タアアタアカの歌い方
❶のタアアタアカのリズムは、▲の1拍6連符から考えると、1~3つ目と4~5つ目を、タイ記号で結んだ❷と同じです。
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タアカタアアのリズム
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1拍6連符のリズム
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1拍6連符とタイ記号で表したタアカタアアのリズム
タアカタアアの歌い方
❸のタアカタアアのリズムは、▲の1拍6連符から考えると、1~2つ目と4~6つ目を、タイ記号で結んだ❹と同じです。
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タアカアアカのリズム
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1拍6連符のリズム
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1拍6連符とタイ記号で表したタアカアアカのリズム
タアカアアカの歌い方
❺のタアカアアカのリズムは、▲の1拍6連符から考えると、1~2つ目と3~5つ目を、タイ記号で結んだ❻と同じです。
8分休符と16分音符
1拍6連符に休符を加える
先程の8分音符と16分音符の結合リズムの、8分音符が8分休符になり、1拍を作っているリズムです。音符が休符になっただけですが、これが中々に難しいものです。これも1拍6連符を基準にして、そこに休符も加えていき、覚えていくと良いでしょう。
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ウンウタアカのリズム
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1拍6連符のリズム
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1拍6連符に16分休符とタイ記号を加えて表したウンウタアカのリズム
ウンウタアカの歌い方
❶のウンウタアカのリズムは、▲の1拍6連符から考えると、1~3つ目を16分休符にして、4~5つ目をタイ記号で結んだ、❷と同じリズムです。
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タアカウンウのリズム
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1拍6連符のリズム
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1拍6連符にタイ記号と16分休符を加えて表したタアカウンウのリズム
タアカウンウの歌い方
❸のタアカウンウのリズムは、▲の1拍6連符から考えると、1~2つ目をタイ記号で結び、4~6つ目を16分休符にした、❹と同じリズムです。
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タアウウンカのリズム
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1拍6連符のリズム
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1拍6連符にタイ記号と16分休符を加えて表したタアウウンカのリズム
タアウウンカの歌い方
❺のタアウウンカのリズムは、▲の1拍6連符から考えると、1~2つ目をタイ記号で結び、3~5つ目を16分休符にした、❻と同じリズムです。
リズム練習
2分音符に注意する
気持ちが16分音符のシャッフル中心になると、長めの音符を待てなくなる、という事があります。上記でいうと、2小節目の2分音符がそれで、早く次を歌ってしまいがちになるので、注意してやりましょう。❶のシャッフルが歌えたら、❷のイーブンにも挑戦してみましょう。
クリック音に「ア」を合わす
今度は先程の符割に、タイ記号を加えてみました。抽象的な言い方ですが、タイ記号で繋がれているアの音は、拍の頭に鳴っています。なので、それをクリック音に合わす事を、意識してやりましょう。そうすれば、タイ記号のリズムも、多少は取り易くなるかもしれません。
小節ごとを繰り返す
最後は休符も加えており、かなり難しい符割になっています。1小節ずつが非常に難しいので、こういった場合の基本は、1小節を繰り返し練習し、最後に4小節を合わせて歌う、というようにしましょう。また、文字ばかり見過ぎないようにも、気を付けてやりましょう。
ジェフ・ポーカロ
冒頭にも触れたように、ハーフタイムシャッフルに限って言えば、主にドラム用語です。なので、通常の16分音符シャッフルとは、異なる部分もあるので、注意してください。そして、ハーフタイムシャッフルは、TOTOというバンドのドラマー、ジェフ・ポーカロが生み出したとされています。
- 16分音符のシャッフル専用の音符記号がある。
- 16分音符のシャッフルは、半拍3連符から考えると良い。
- 半拍3連符が2回続くと、1拍6連符として表す場合が多い。








