Cメジャースケールは「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」のことだと、過去のページでも説明しました。このCメジャースケールを、日本語読みにするとハ長調(はちょうちょう)と言います。ピアノ鍵盤図とベース指板図を使ってハ長調の簡単な説明と、スケール練習という事にも知っておきましょう。
ハ長調とスケール練習について
ピアノはハ長調が分かりやすい
イタリア語音名の「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」を英語音名で表すと「C・D・E・F・G・A・B・C」となります。これを更に日本語音名で表すと「ハ・ニ・ホ・ヘ・ト・イ・ロ・ハ」となり、ハ音から始まっているのでハ長調と呼ぶ分けです。ピアノなどの鍵盤楽器の場合、ハ長調は全て白鍵(はっけん)と言われる、白いキーだけで作られており、その位置は見た目でも直ぐに分かると思います。
スケール練習とは?
今度は4弦のエレキベースで表した音名ですが、ハ長調である「C・D・E・F・G・A・B・C」の音名が、どのフレットで作られているかは、ピアノのように直ぐには分かりません。そこでハ長調のフレットだけを使い、色んなフレーズを弾いて覚えるというのを、音楽用語でスケール練習と言います。
スケール練習は運指の練習
次からはハ長調でスケール練習をしていきますが、スケール練習は運指の練習にも最適です。ハ長調のフレットも覚えられ、運指の練習にもなるので、スケール練習は一石二鳥の練習と言えます。
ハ長調のスケール練習
4フレット4フィンガーや4フレット3フィンガー、ポジション移動を利用しながら、ハ長調のスケール練習譜面を弾いていきましょう。速く弾ける必要はないので、押弦する指とフレットを一音ずつ確認しながら、ゆっくり練習してください。
大きな譜面を開く運指は一通りではない
譜面に表記している押弦の指示は4フレット4フィンガーの運指ですが、それ以外の運指になっても構いません。最初は指示に従うのが無難ですが運指し辛ければ、使いたい指を優先させても良いでしょう。矢印はポジション移動を表します。
ポジション移動の弾き比べ
5・6小節目の運指は指を広げて押弦しているので、ポジション移動が少ないです。それとは逆に、ポジション移動を多く使う運指も考えられるので、弾き比べてみてください。7・8小節目はポジション移動なしの、4フレット4フィンガーで終わっています。
大きな譜面を開く開放弦にはしないで弾く
途中までは先程の譜面と似ていますが、2小節目の終わりから音が下がっていきます。4小節目まではポジション移動をしながらも、4フレット4フィンガーで弾いていきましょう。5フレット目は開放弦に直すことも可能ですが、先ずは運指の練習のために、タブ譜面の通り弾いてみてください。
運指を切り替える
5・6小節目は0~3フレット目のハーフポジションなので、3フレット4フィンガーの運指に切り替えてやりましょう。7小節目でポジション移動がありますが、ここからも3フレット4フィンガーを続けるといいでしょう。開放弦が入ってくると、3フレット4フィンガーが弾き易くなってくるかと思います。
- ハ長調は「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」のこと。
- スケール練習はフレットの場所を覚える練習。
- スケール練習は運指の練習にもなる。