弦の押さえ方には大きく分けて、2種類の運指スタイルがあります。エレベでよく使われるのが、4フレット4フィンガー(1フレット1フィンガー)と言われる運指スタイルで、エレベの教則本でも必ずと言っていいほど、使用されているフィンガリングです。
4フレット4フィンガーの練習
4フレット4フィンガーとは4フレット分の指板エリアを、4本の指で押弦する運指のことです。エレベでは基本のような運指で、多くの人がこれを使い演奏しているかと思います。1つのフレットに1本の指を使うという考え方も出来るので、1フレット1フィンガーとも言われます。

4フレット4フィンガーの基本
4フレット4フィンガーの基本練習として「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」を用いることが多いです。2フレット目から5フレット目の4フレット分を、人差し指・中指・薬指・小指の4本の指で押弦してきます。先ずはこの譜面を、4フレット4フィンガーの基本としましょう。

ポジション移動の仕方
今度は「ド・レ・ミ」をストレートに弾くのではなく、順番を入れ替えてみました。また、この譜面では矢印のポイントで、ポジション移動を必要とします。ポジション移動の運指はこれだけではなく、別のポジション移動の運指も考えられ、少しの違いですが、運指の感覚は大きく違うと思います。

指板を見ないで弾く
先程の続きの4小節と思ってください。始まって直ぐにポジション移動があります。ポジション移動は指板を見てしまうのは仕方ないですが、それが終われば指板を見ず、手の感覚だけで押弦できるようになりましょう。慣れればポジション移動さえも、指板を見ないで弾けるようになります。

ポジション移動のコツ
ポジション移動のコツとして、当然フレットから弦は離れた状態ですが、指は弦から離してしまわずに、キュルキュルと音をさせるように、目的のフレットへと滑らすような運指が良いと思います。4小節目の4弦7フレットは、薬指だけで押弦しても良いですが、同時に中指でも一緒に、4弦を押さえても良いでしょう。次の4弦8フレットも中指と薬指で4弦を押さえたまま、小指で押さえても良いでしょう。
4フレット4フィンガーの特徴
4フレット4フィンガーの特徴は、指をいっぱいに広げての押弦なので、広範囲のフレットをカバー出来ます。そして、動きの多いフレーズにも対応しやすいです。しかし、女性や子供のように手の小さい人には、かなりキツイ運指になるでしょう。4フレット4フィンガーが無理だと思ったら、次のページで説明している、3フレット4フィンガーを習得していきましょう。

- 4フレット4フィンガーは1フレット1フィンガーとも言う。
- 4フレット4フィンガーは広範囲の運指に向いている。
- 4フレット4フィンガーは動きの多いフレーズに対応し易い。