ハ長調(はちょうちょう)というのは、「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」の事です。以下でも説明している、簡単なハ長調の事が理解できたら、このカテゴリで説明してきた、4フレット4フィンガーと、3フレット4フィンガーを中心に、運指押弦の練習をしていきましょう。
ハ長調

ハ長調を他国式で呼ぶと?
イタリアはDo・Re・Mi、イギリス&アメリカはC・D・E、日本はハ・ニ・ホと表します。それぞれ頭の音名を取り、日本はハ長調、イギリス&アメリカはC major scale、イタリアはDo maggiore(マジョーレ)と言います。この中で最も見聞きするのは、音名も含めて、英米式のC major scaleかと思います。

ピアノはハ長調が一目瞭然
ピアノの白いキーを白鍵(はっけん)、黒いキーを黒鍵(こっけん)と言います。上記は英語音名で表した、ハ長調のピアノ図ですが、全て白鍵で構成されます。これだけなら、音楽経験が皆無の人でも、直ぐに分かると思います。では次にベースの指板図でも、ハ長調を見てみましょう。

スケール練習は効率的
ピアノと違いベースは、ハ長調が一見しただけは分かりません。そこでハ長調のフレットだけを使い、色んなフレーズを弾き覚える、という練習があります。それをスケール練習と言いますが、スケール練習は運指の練習にも最適なので、効率の良い練習と言えます。
ハ長調が最も基本的
ハ長調以外にも音階は沢山ありますが、ハ長調が全ての音階の中で、最も基本的な音階と言えます。なので、もし覚えるなら以下でも紹介している、ハ長調を優先させて練習しましょう。
4フレット4フィンガーの練習

指板を見ないで弾く
先ずは基本的なハ長調で、4フレット4フィンガーの運指をしていきます。ポジション移動はしないので、指板に目を向けないでも、スラスラと弾けるようにしましょう。

ポジション移動のコツ
2小節目の矢印で、ポジション移動が要ります。ポジション移動のコツですが、指を弦から完全に離してしまわず、弦をつたうように、スルスルと目的のフレットまで、滑らせてやると良いでしょう。
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セーハで音が被らないよう
3小節目に人差し指による、セーハのフィンガリングがあります。1弦2フレットと2弦2フレットの音が、同時になってしまわないよう、微妙なコントロールをしてください。
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運指は他人により違う
最後まで1弦のみの運指です。特には2小節目の5・7・9フレットですが、指が届かない人も居るので、そういう場合は、このような運指をとりましょう。運指にも絶対はなく、他人によって違ってきます。
8vaとは?
8vaはオッターバと言い、記される音符よりオクターブ高く(書き方によりオクターブ低く)弾きなさい、という意味です。音符を見やすくする為なので、TAB譜を見るのには関係ありません。
3フレット4フィンガーの練習

ポジション移動も見ないで
これまでのように、矢印でポジション移動をするので、最初は指板を見ながら弾きましょう。そして感覚を掴めたら、指板を見ないでも、運指できるようになるのが理想です。

小指の押弦に慣れる
最初の3弦3フレットは中指で押さえたい、という人も多いでしょう。強制はしませんが、3フレット4フィンガーでは、上記のような運指をとる事が多いので、小指からの押弦に慣れておきましょう。
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バレーの運指を自然に感じる
※印のある押弦はバレー(セーハ)で、運指する必要はありません。しかし、練習の為にバレーで運指するのも良いでしょう。その内にバレーで押さえる方が、自然に感じるかと思います。
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テンポはゆっくりから
特には3小節目の押弦と、弦を弾く方の運指も難しいはずです。最初は音源と同じテンポで弾こうとせず、超スローテンポで、左右両手の運指を確認しつつ、弾いていきましょう。
運指の切り替えの練習

ベースラインに応じた運指
上記では1小節目を4フレット4フィンガー、2小節目を3フレット4フィンガー、で運指しています。実際の曲でもベースラインに応じ、運指を切り替えて弾くのが、上手いベーシストだと言えるでしょう。
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小指を滑らせる運指
大きなポジション移動の後、3小節目から3フレット4フィンガーになります。4小節目の4弦3フレットの小指から、3弦3フレットも小指という運指は、小指をツルリと滑らせて、押弦してやりましょう。

- ハ長調とC major scaleとDo maggioreは同じ。
- スケール練習は運指の練習にもなる。
- 運指はベーシストにより異なるのが当然。