ウォーキングベースではなるべく繰り返しを避けるため、1拍目にルートを弾かないという事が頻繁にあります。コードに含まれる音なら何を1拍目に弾いても良いのですが、それにも少しポイントがあります。また、最も基本的なウォーキングベースの組み立て方も知っておきましょう。
- (ルート)
- (短3度)
- (長3度)
- (減5度)
- (完全5度)
- (増5度)
- (短7度)
- (長7度)
- ▲(クロマチックノート)
- ●(アプローチノート)
- ■(ドミナントノート)
1拍目の音について
3度が最も多い
2小節目は1拍目にを置いており、も含めて3度の音というのは、色が強く安定感もあります。1拍目に以外なら、間違いなく3度が最も多いはずです。
5度は分れる
3小節目は1拍目にを置いていますが、これはハッキリとした色が出づらいと感じます。ただ、これがやになってくると、3度と同じ位の特色が出せるでしょう。
7度は中間
4小節目は1拍目にを置いていますが、も含めて7度の音というのは、強くも弱くもないような中間的な感じを持っています。
弾いてみる事が大切
3度が最も強いというのは確かかと思いますが、それ以外は僕の主観が多く含まれます。なので、実際に弾いてみて自分の耳で確かめる事が大切です。
同じコードが続く場合
1・2小節とも同じコードですが、①は2小節目の1拍目もを弾いています。もちろん間違いではないですが、こういう場合も②のように、2小節目の1拍目は等を持ってくると、ウォーキングベースに広がりを持てるかと思います。
1拍目がノンコードトーン
小節の1拍目は絶対にコードトーンを弾かなければならない、という事もありません。特に上記のような同じコードが続く小節などは、2小節目の1拍目がノンコードトーンになる場合も多いです。
ジャズ以外にも使える
ここまで1拍目の音について説明しましたが、これらはジャズ以外にも当てはめる事ができます。
ウォーキングベースの基本形
ウォーキングベースの安定
ウォーキングベースでは1・3拍目にコードトーンを置く、というのが基本と考えられます。そうする事により、ウォーキングベースが安定したものになるからです。上記4小節では1拍目にを、3拍目には以外のコードトーンを置いています。これを少しアレンジしてみます。
ウォーキングベースの組み合わせ
2小節目からは1拍目を以外のコードトーンに変更しており、これでもウォーキングベースの基本形として使えます。他にも以外のコードトーンを1拍目に置けるので、ウォーキングベースの組み合わせは限りないように思えます。
2・4拍目の音について
1・3拍目にコードトーンを置くとして、2・4拍目はどうするかですが、強引な言い方をしてしまえば、何の音を持ってこようが構いません。しかし、よりウォーキングベースらしくするなら、1・3拍目に半音や全音で繋がるアプローチノート、というのが自然に感じられると思います。
ウォーキングベースの練習
大きな譜面を開く同じルートを持つコード
2小節目は小節内でコードが変化しますがが同じなので、3拍目をにしてウォーキングベースの流れを良くしています。3・4小節目も同じルートを持つコードなので、1拍目に3度を使う事により、メジャーコードとマイナーコードの違いを出せるでしょう。
大きな譜面を開く使いたい音を優先させる
1・3拍目にコードトーンを弾くウォーキングベースは基本ですが、それだけで作っているウォーキングベースもないかと思います。ここでも6・8小節目は4拍目にコードトーンを置き、僕の使いたい音を優先させています。また、1拍目が以外になるウォーキングベースも考えてみてください。
- ウォーキングベースでは1拍目が以外になる事が多々ある。
- ウォーキングベースの基本形は1・3拍目にコードトーンを置く。
- 基本から外れても使いたい音を優先させても良い。