ジャズのスタンダードにバグス・グルーヴという名曲があり、ビブラフォン奏者のミルト・ジャクソンが50年ほど前に作曲しました。残念ながらここでのバグス・グルーヴは、僕が音楽ソフトや楽器で作ったものですが、それでジャズ1曲の流れを大まかに見て練習していきましょう。

音程記号
  • Root(根音)の記号(ルート)
  • 短3度の記号(短3度)
  • 長3度の記号(長3度)
  • 完全5度の記号(完全5度)
  • 短7度の記号(短7度)
  • (クロマチックノート)
  • (アプローチノート)
  • (ドミナントノート)

ジャズの基本的なこと

バグス・グルーブの譜面
バグス・グルーブの譜面12小節

バグス・グルーヴ

ピアノとベースは僕が弾き、ドラムは音楽ソフトで作っています。とても本格的なジャズには聴こえませんが、先ずは音源を聴いてみてください。この音源のバグス・グルーヴを基にして、ジャズの専門用語や基本的な曲の流れなどを以下で説明しています。

  • コーラス

    上記のバグス・グルーヴの譜面は、最初の1拍目を除き12小節で一区切りしています。この一区切りの事をコーラスと言い、1周ならワンコーラス、2周ならツーコーラスなどと表現します。

  • メロディフェイク

    音源を聴くと1コーラス目は譜面の通り弾いていますが、2コーラス目はメロディをアレンジして弾いています。これをメロディフェイクと言い、ジャズでは当たり前のように行われます。

  • コード進行

    上記の譜面はバグス・グルーブのオリジナルのコード進行ではなく、僕が少しアレンジしています。ジャズではメロディだけでなく、コード進行さえも好きにアレンジしてしまえます。

  • 曲の長さ

    音源では最初の2コーラスは、テーマと言われるメロディを弾いています。次にピアノソロが5コーラス、再び2コーラスのテーマを弾いて終わりです。こういった曲の長さは演奏者により違います。

テーマにもベースラインが要る

ピアノソロが5コーラスあるので、ウォーキングベースも5コーラス必要です。しかし、その前にテーマのベースラインにも触れておきましょう。

バグス・グルーヴのテーマ

大きな譜面を開く
冒頭1コーラス目のベースライン
冒頭1コーラス目のベースライン12小節

シンプルなベースライン

僕は2分音符を中心に組み立てる、とてもシンプルなベースラインにしました。4・8・12小節目はピアノとドラムに合わせた方が良いですが、他はもっと音数を増やしても良いでしょう。

大きな譜面を開く
冒頭2コーラス目のベースライン
冒頭2コーラス目のベースライン12小節

ウォーキングベースでも良い

テーマからウォーキングベースは禁止、というルールはありません。しかし、ピアノソロからウォーキングベースを弾き始める方が、雰囲気を大きく変えられて効果的かと思います。

大きな譜面を開く
ピアノソロ後1コーラス目のベースライン
ピアノソロ後1コーラス目のベースライン12小節

1拍目にルート以外

6・7・8・10小節目にも見られますが、テーマのベースラインもウォーキングベースと同様に、1拍目をRoot(根音)の記号以外のコードトーンにして弾くのも良いです。

大きな譜面を開く
ピアノソロ後2コーラス目のベースライン
ピアノソロ後2コーラス目のベースライン12小節

よくあるエンディング

最後の2小節だけコード進行を変更して、曲が終わりに向かうようにしています。ブルースっぽい曲によくあるエンディングのベースラインなので、このまま覚えておくと良いでしょう。

バグス・グルーヴの練習

バグス・グルーブのリードシート
バグス・グルーブのリードシート12小節

リードシートを頼りに弾く

上記はバグス・グルーヴの、コード進行だけが表記されてある簡略譜面です。本来ならテーマ曲のメロディや、簡単なリズムも記されているのですが、こういった譜面をリードシート等と言います。音源はベース音が入っていないので、リードシートを頼りにバグス・グルーヴを通して弾いてみましょう。

ウォーキングベースは難しい

このカテゴリでもウォーキングベースの作り方は説明してきましたが、それでも実際に弾くとなると難しいものです。次のページでは僕が弾いているウォーキングベースを、TAB譜面にして説明しているので参考にしてください。

記事終了
このページのまとめ
  • ジャズは同じ曲でも演奏者により色んな構成が違う。
  • テーマのベースラインは大人し目がお勧め。
  • リードシートは曲の情報が簡潔に記された譜面。