元になる1つの音符が分割されたものを、連符(れんぷ)と言います。元になる1つの音符に決まりはなく、全音符・2分音符・4分音符・8分音符など色々です。それらの音符が通常でない分割の時に連符となりますが、通常でない分割とはどういう場合か、先ずは4分音符を例に見ていきましょう。
連符の種類
連符になる条件
②~⑤は4分音符を分割したものです。②は8分音符が2つで④は16分音符が4つと、丁度で分ける事ができます。しかし、③や⑤は他の音符を使い丁度で割り切れないので、分割数に応じて1拍3連符や、1拍5連符という言い方をします。簡潔には分割数が、2・4・8・16・32・64以外になった時が連符です。
連符表一覧を開く連符の表し方
連符の表し方は4分音符・8分音符・16分音符・32分音符と、色んな音符で表されます。また、分割数字を表記しカッコで括ったりもします。連符は10・11・12連符と続きますが、見る事は稀でしょう。
単純音符と付点音符の連符
通常の音符を単純音符と言いますが、その場合は3・5・6・7・9・11分割等が連符扱いになりますが、付点音符の場合は2・4・5・7・8・9分割等が連符になり、連符の分割数が重なりません。
よく聴く連符
4分音符を三分割
最も多く聴ける連符が、4分音符を三分割する1拍3連符なのは間違いないでしょう。リズムの取り方も分かり易く、耳に馴染み易い連符です。ただ、2小節目のように連符にも休符が入る事もあります。
2分音符を三分割
次に多く聴ける連符は、2分音符を三分割する2拍3連符でしょう。1拍3連符が覚え易い連符に対し、2拍3連符は忘れる事の多い連符と言えます。
8分音符を三分割
8分音符を三分割したのが半拍3連符です。リズム的には分かり易いですが、弾くのが大変な連符です。①は半拍3連符が2回続いていますが、この場合②のように1拍6連符とする場合も多いです。
2分音符を五分割
2分音符を五分割したのが2拍5連符です。ここで紹介する連符では、リズムの取り方が最も難しいはずです。2分音符が1回鳴る間に均等に5回鳴らす、という理屈だけでも覚えておきましょう。
先ずは1拍3連符と2拍3連符
先ず覚えるべき連符は1拍3連符と2拍3連符です。この2種類の連符さえ覚えておけば、そう大きく困ることはないでしょう。譜割り・符割(ふわり)のカテゴリも参考にしてください。
- 元の音符を丁度で割り切れない時が連符になる。
- 連符の表し方は分割数とカッコを使う。
- 連符では1拍3連符と2拍3連符がよく見られる。