減三和音の構成音は「根音・短3度・減5度」で、過去のページでは三和音のディミニッシュコード、として説明しました。そのディミニッシュコードに短7度を加え、四和音になったハーフディミニッシュコードを見ていきましょう。

ハーフディミニッシュコード

ハーフディミニッシュコードのポジション指板図

ハーフディミニッシュコードのポジション

上の指板図はRoot(根音)の記号のルート、短3度の記号の短3度、減5度の記号の減5度で構成される、ディミニッシュコード(減三和音)です。そこに短7度を表す短7度の記号を加えた、下の指板図のポジションを、ハーフディミニッシュコードと言います。7度の音が加わっているので、正確にはハーフディミニッシュセブンスコードだと思いますが、ハーフディミニッシュと言う方が多いでしょう。

マイナーセブンスフラットファイブコード

ハーフディミニッシュコードですが、別名でマイナーセブンスフラットファイブコードとも言われます。マイナーが短3度、セブンスが短7度、フラットファイブが減5度を表しているので、こちらの方が名前と一致しており、最初は分かりやすいと思います。

コード「Cm(♭5)」と「Cdim」について

ディミニッシュコードは減三和音のページでは「Cm(♭5)」を「Cdim」としても説明しました。そのページでも書いているように「Cdim」は、ポピュラー音楽で四和音のコードとして、扱われることがほとんどです。なので、このページでは「Cm(♭5)」を「シー・マイナー・フラット・ファイブ」とし、短7度を加えた「Cm7(♭5)」を「シー・マイナー・セブンス・フラット・ファイブ」で、これを「シー・ハーフ・ディミニッシュ」としておきます。

導七の和音の響き

ハーフディミニッシュコードの日本名は導七の和音(どうしちのわおん)です。片方の鍵盤図と音源が、C音を根音とした減三和音です。減三和音は短三和音より、更に暗い雰囲気の音程だと思いますが、もう片方の鍵盤図の、減三和音に短7度を加えた、導七の和音になると、暗い雰囲気はするものの、上手くまとまった音程、に聴こえるでしょうか。僕はそのような印象を受けますが、これまでにも説明したように、和音の感じ方は自由なので、更に暗い雰囲気を抱く人もいるでしょう。

半減七の和音と減五短七の和音

ハーフディミニッシュコードの和名は、導七の和音と説明しましたが、ウィキペディアなどで調べたところによると、他にも下記のような和名がありました。

  • 半減七の和音(はんげんしちのわおん)
  • 減五短七の和音(げんごたんしちのわおん)

ハーフディミニッシュコードのベースライン

1・3・5・7小節目が、三和音のマイナーフラットファイブコードで、2・4・6・8小節目が、四和音のマイナーセブンスフラットファイブコード、と同じ意味のハーフディミニッシュコードです。2小節目のように「ルート→短3度→減5度→短7度」と分かりやすいベースラインもいいですが、使えるフレットが把握できたなら、ルートから上の短7度へ進行してみたりと、マイナスワン音源を利用して、色んなベースラインを考えてみましょう。

ハーフディミニッシュコードの書き方

分かりやすくて最も多いと思われるのが、2小節目の「Cm7(♭5)」の表記かと思います。ルートは違いますが、6小節目の「B-7(-5)」も同じ意味です。少し変わったところでは、4・8小節目にも見られる「A♭Ø」や「E♭Ø」といった書き方で、ルートの右隣に「Ø」のような記号を加えてやると、これもハーフディミニッシュコードを意味します。