ベースラインを作るには自分の楽器だけではなく、他の楽器との兼ね合いも重要になってきます。特にドラムとベースはリズム隊などと呼ばれ密接な関係にあり、そのバンドの骨組み的な部分を担っているかと思います。先ずはドラムの基本的な事から見ていきましょう。
- (ルート)
- (短3度)
- (長3度)
- (完全5度)
- (短7度)
- (長7度)
- ▲(クロマチックノート)
- ■(ドミナントノート)
ドラムの名前
- ライドシンバル
- クラッシュシンバル
- ハイハットシンバル
- タムタム
- スネアドラム
- フロアタム
- バスドラム
ドラムの3点セット
ドラマーによってはもっと種類を増やす場合もありますが、上記でも示す画像のようなスタイルを、一般的なドラムセットだと言っていいでしょう。この中でも特に注目すべきなのが、赤色でも示しているドラムの3点セットなどと呼ばれるパートです。
- バスドラム/ベースドラム/キック
バスドラムはベースドラムや、足でペダルを踏み込んで鳴らすのでキックと言われます。バスドラムを略してバスドラ、ベースドラムを略してベードラと、略して呼ばれることがほとんどでしょう。
- スネアドラム/サイドドラム
正式にはスネアドラムですが、略してスネアと言われます。また、サイドドラムと言う場合もあります。裏面にスネア(スナッピー)と呼ばれる、金属製の響線により特徴的な音を出します。
- ハイハットシンバル
正しくはハイハットシンバルですが、これも略してハイハットと言われます。ペダルを踏んでから叩くクローズと、踏まずに叩くオープン、少しだけ踏むハーフオープンがあります。
ドラムの3点を覚える
ベーシストは以上で説明した、バスドラム・スネアドラム・ハイハットシンバルの3点を覚えておけば、先ずは十分でしょう。それらドラム3点について、もう少し詳しく見ていきます。
ドラム3点のドラム譜
ドラム譜の記号
ドラム専用の譜面をドラム譜と言いますが、それを表すのが左の小節でも見られる記号です。しかし、ドラム譜は右の小節でも見られる、ベースと同じ低音記号が使用される場合もあります。もちろん、どちらの記号でも基本的な事は変わりません。
バスドラは低い音
音源を聴いても分かる通り、バスドラの音は「ドッドッ」と低い音が特徴的です。後からも説明しますが、ベーシストはバスドラを意識して弾く事がポイントです。
スネアは元気な音
次はスネアが加わり音は「タン!」というような元気な感じです。ポピュラー音楽ではスネアを2・4拍目に叩き、アクセントをつける事が多いです。
ハイハットは刻む音
最後はハイハットが加わり音は「チキチキ」と刻んでいる感じです。ハイハットは音こそ小さ目ですが際立ち、バスドラやスネアに比べると音数が多めかと思います。
ドラム譜は統一されていない
音符と違いドラム譜は、完全に統一されていない譜面です。なので、譜面を作る人によっては少し違う場合があります。しかし、ドラム3点に限っては誰が書いても同じだと思います。
ベースとバスドラム
バスドラムに合わせる
ドラムとベースには定説のようなものがあり、それはベースラインはバスドラムに合わせると良い、というものです。上記は有名な曲の4小節を摘出したものですが、バスドラムが鳴っている位置ではベースも鳴っています。もちろん完全に一致させる必要はなく、要所で合わせていけば十分です。
バスドラムと合わす理由
ベースとバスドラムを合わせる事により、力強い音や気持ちの良い音を作れます。そういうリズムをノリが良いとかグルーヴしてる等と表現しますが、ベースとバスドラムはそれの要因の1つでもあります。オリジナル曲の時は、ドラマーと話し合う事も必要でしょう。
ハイハットのオープンとクローズ
ハイハットの足元にはペダルがあり、それを踏まないで叩くとハイハットオープンで、譜面には○と表記されます。逆に、踏んで叩くとハイハットクローズで、譜面には+と表記されます。通常はペダルを踏んで叩く事が多いので、何も指示がなければハイハットクローズだと思ってください。
大きな譜面を開くバスドラムを入れない事もある
洋楽から抜粋した8小節で、1・2・3小節目ではベースとバスドラムが綺麗にリンクしています。しかし、5・6・7小節目の終わりでベースが鳴っているのにも関わらず、バスドラムは鳴っていません。僕ならそこにもバスドラムを入れて欲しい所ですが、このようになっても間違いではありません。
大きな譜面を開くドラムのフィルインはオカズ
同じく洋楽から抜粋した9小節です。ポピュラー音楽のドラムは1・3拍目にバスドラム、2・4拍目にスネアドラムを入れるのが基本パターンです。4・8小節目はそのパターンが少し崩れ、音数が多く派手なプレイになっています。これをフィルインと言いますが、特にドラムの場合はオカズを入れる等と言います。
フィルインの使い所
フィルインはもちろんベースにもあり、イントロが終わり歌詞が始まる前やサビに入る前、エンディングなどでも使われます。フィルインの小節では、バスドラムの事を考えなくても良いでしょう。
- ドラムの3点はバスドラム・スネアドラム・ハイハットシンバル。
- ベースラインはバスドラムに合わせると良い。
- フィルインは派手なプレイで要所に入れる。