ベースラインを作るには自分の楽器だけではなく、他の楽器との兼ね合いも重要になってきます。特にドラムとベースはリズム隊などと呼ばれ密接な関係にあり、そのバンドの骨組み的な部分を担っているかと思います。先ずはドラムの基本的な事から見ていきましょう。

音程記号
  • Root(根音)の記号(ルート)
  • 短3度の記号(短3度)
  • 長3度の記号(長3度)
  • 完全5度の記号(完全5度)
  • 短7度の記号(短7度)
  • 長7度の記号(長7度)
  • (クロマチックノート)
  • (ドミナントノート)

ドラムの名前

一般的なドラムセット
一般的なドラムセットの画像
  1. ライドシンバル
  2. クラッシュシンバル
  3. ハイハットシンバル
  4. タムタム
  5. スネアドラム
  6. フロアタム
  7. バスドラム

ドラムの3点セット

ドラマーによってはもっと種類を増やす場合もありますが、上記でも示す画像のようなスタイルを、一般的なドラムセットだと言っていいでしょう。この中でも特に注目すべきなのが、赤色でも示しているドラムの3点セットなどと呼ばれるパートです。

  • バスドラム/ベースドラム/キック

    バスドラムはベースドラムや、足でペダルを踏み込んで鳴らすのでキックと言われます。バスドラムを略してバスドラ、ベースドラムを略してベードラと、略して呼ばれることがほとんどでしょう。

  • スネアドラム/サイドドラム

    正式にはスネアドラムですが、略してスネアと言われます。また、サイドドラムと言う場合もあります。裏面にスネア(スナッピー)と呼ばれる、金属製の響線により特徴的な音を出します。

  • ハイハットシンバル

    正しくはハイハットシンバルですが、これも略してハイハットと言われます。ペダルを踏んでから叩くクローズと、踏まずに叩くオープン、少しだけ踏むハーフオープンがあります。

ドラムの3点を覚える

ベーシストは以上で説明した、バスドラム・スネアドラム・ハイハットシンバルの3点を覚えておけば、先ずは十分でしょう。それらドラム3点について、もう少し詳しく見ていきます。

ドラム3点のドラム譜

ドラムやパーカッションの記号と低音記号
ドラムやパーカッションの記号と低音記号の2小節

ドラム譜の記号

ドラム専用の譜面をドラム譜と言いますが、それを表すのが左の小節でも見られる記号です。しかし、ドラム譜は右の小節でも見られる、ベースと同じ低音記号が使用される場合もあります。もちろん、どちらの記号でも基本的な事は変わりません。

バスドラム
バスドラムのドラム譜2小節

バスドラは低い音

音源を聴いても分かる通り、バスドラの音は「ドッドッ」と低い音が特徴的です。後からも説明しますが、ベーシストはバスドラを意識して弾く事がポイントです。

スネアドラム
スネアドラムのドラム譜2小節

スネアは元気な音

次はスネアが加わり音は「タン!」というような元気な感じです。ポピュラー音楽ではスネアを2・4拍目に叩き、アクセントをつける事が多いです。

ハイハットシンバル
ハイハットシンバルのドラム譜2小節

ハイハットは刻む音

最後はハイハットが加わり音は「チキチキ」と刻んでいる感じです。ハイハットは音こそ小さ目ですが際立ち、バスドラやスネアに比べると音数が多めかと思います。

ドラム譜は統一されていない

音符と違いドラム譜は、完全に統一されていない譜面です。なので、譜面を作る人によっては少し違う場合があります。しかし、ドラム3点に限っては誰が書いても同じだと思います。

ベースとバスドラム

ベースラインとドラム譜①
ベースラインとドラム譜①の4小節

バスドラムに合わせる

ドラムとベースには定説のようなものがあり、それはベースラインはバスドラムに合わせると良い、というものです。上記は有名な曲の4小節を摘出したものですが、バスドラムが鳴っている位置ではベースも鳴っています。もちろん完全に一致させる必要はなく、要所で合わせていけば十分です。

バスドラムと合わす理由

ベースとバスドラムを合わせる事により、力強い音や気持ちの良い音を作れます。そういうリズムをノリが良いとかグルーヴしてる等と表現しますが、ベースとバスドラムはそれの要因の1つでもあります。オリジナル曲の時は、ドラマーと話し合う事も必要でしょう。

ハイハットのオープンとクローズ

ハイハットの足元にはペダルがあり、それを踏まないで叩くとハイハットオープンで、譜面には○と表記されます。逆に、踏んで叩くとハイハットクローズで、譜面には+と表記されます。通常はペダルを踏んで叩く事が多いので、何も指示がなければハイハットクローズだと思ってください。

大きな譜面を開く
ベースラインとドラム譜②
ベースラインとドラム譜の練習②の8小節

バスドラムを入れない事もある

洋楽から抜粋した8小節で、1・2・3小節目ではベースとバスドラムが綺麗にリンクしています。しかし、5・6・7小節目の終わりでベースが鳴っているのにも関わらず、バスドラムは鳴っていません。僕ならそこにもバスドラムを入れて欲しい所ですが、このようになっても間違いではありません。

大きな譜面を開く
ベースラインとドラム譜③
ベースラインとドラム譜の練習③の8小節

ドラムのフィルインはオカズ

同じく洋楽から抜粋した9小節です。ポピュラー音楽のドラムは1・3拍目にバスドラム、2・4拍目にスネアドラムを入れるのが基本パターンです。4・8小節目はそのパターンが少し崩れ、音数が多く派手なプレイになっています。これをフィルインと言いますが、特にドラムの場合はオカズを入れる等と言います。

フィルインの使い所

フィルインはもちろんベースにもあり、イントロが終わり歌詞が始まる前やサビに入る前、エンディングなどでも使われます。フィルインの小節では、バスドラムの事を考えなくても良いでしょう。

記事終了
このページのまとめ
  • ドラムの3点はバスドラム・スネアドラム・ハイハットシンバル。
  • ベースラインはバスドラムに合わせると良い。
  • フィルインは派手なプレイで要所に入れる。