ブルースのベースラインと言っても、様々なスタイルがあります。それぞれツーコーラスずつ譜面と音源を用意してあるので、好きなブルースを練習していくと良いでしょう。またマイナスワン音源を利用して、自分のオリジナルベースラインを作っていくのも、ブルースを知る良い練習になると思います。

8ビートのブルース

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8ビートのブルース(1枚目)
8ビートのブルース(1枚目)の譜面

ブルースの特色

小節の頭はRoot(根音)の記号の根音を持ってくるのが基本ですが、4小節目のように短7度の記号の短7度から入る事もあります。その直前の3小節目はコードの構成音ではない、1弦2フレットの短7度の記号に半音で繋げています。この3・4小節目の流れは、ブルースの特色が出ているベースラインです。

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8ビートのブルース(2枚目)
8ビートのブルース(2枚目)の譜面

繰り返しを避ける

ブルースはワンコーラスで、曲が終わる事は先ずありません。同じベースラインを繰り返しては駄目という事もありませんが、ワンコーラス毎に違うベースラインにした方が望ましいです。しかし、大きくベースラインを変える必要はなく、ワンコーラス目から少しずつ変化させてやるのも良いでしょう。

4ビートのブルース

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4ビートのブルース(1枚目)
4ビートのブルース(1枚目)の譜面

4ビートは4分音符が中心

4ビートとは4分音符が主なリズムということで、それをブルースのコード進行に乗せるベースラインも多くあります。ジャズではウォーキングベースとも言われますが、ここでの4ビートベースラインはジャズのウォーキングベースとは少し異なります。始終、跳ねるリズムを意識して弾きましょう。

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4ビートのブルース(2枚目)
4ビートのブルース(2枚目)の譜面

喰って入るリズム

1枚目のコード進行とは同じですが、タイ記号を使いリズムを大きく変化させてみました。タイ記号を使い次の小節に繋げる事を、喰って入る等と表現します。このベースラインは喰って入り過ぎですが、喰って入る事を覚えておくと、またベースラインに変化がつけられます。

3連符の中抜きブルース

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3連符の中抜きブルース(1枚目)
3連符の中抜きブルース(1枚目)の譜面

音を刻むカッティング

譜面を見ても分かるように、3連符の真ん中が休符のリズムが中心です。その音源を聴いてみても、タッタタッタと歯切れの良い音を刻んでいるのが分かると思います。このようなベースラインもブルースではよく見られ、正確なカッティングをする事によって、逆に伸ばす音が活きてくるはずです。

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3連符の中抜きブルース(2枚目)
3連符の中抜きブルース(2枚目)の譜面

エンディングのベースライン

今度のベースラインは大きく動いているのが分かります。ベースラインを動かすと弾いている本人も楽しいですが、動かし過ぎにも注意してやりましょう。11小節目からの音が下がっていくベースラインは、よくあるエンディングパターンなので、1つのネタとして覚えておいても良いでしょう。

マイナーブルース

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マイナーブルース(コード進行①)
マイナーブルース(コード進行1)の譜面

ツーファイブのコード進行

ツーファイブというコード進行があり、ここでは9小節目のDm7(♭5)から、10小節目のG7、11小節目のCm7がツーファイブに当たります。ツーファイブというコード進行を簡単に説明すると、良い感じのコード進行という事で、特にブルースだけで使われるものではなく、ポピュラー音楽等でもよく見られます。

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マイナーブルース(コード進行②)
マイナーブルース(コード進行2)の譜面

コード進行の違い

今度も同じCマイナーキーのブルースですが、先程のコード進行と比べると、4・9・12小節目のコードが変わっています。こちらの9小節目はA7になっているので、ツーファイブではありませんが、このコード進行もよく見られます。両方のマイナーブルースのコード進行を、聴き分けられるとベターです。

記事終了
このページのまとめ
  • ブルースのコード進行でも色んなスタイルがある。
  • オリジナルのベースラインを作れるとより良い。
  • ワンコーラス毎に少しでも違うベースラインを弾く。