ジャズでメインとなるベースラインと言えば、4分音符を中心に組み立てるウォーキングベースラインです。ウォーキングベースの作り方が分かる人は、同じコード進行でオリジナルのウォーキングベースを考えてみましょう。ウォーキングベースに関しては、ジャズ入門のカテゴリでも説明しています。
(ルート)
(短3度)
(長3度)
(減5度)
(完全5度)
(増5度)
(短7度)
(長7度)
- ▲(クロマチックノート)
- ●(アプローチノート)
- ■(ドミナントノート)
Cメジャーキー①
大きな譜面を開く![Cメジャーキー①のウォーキングベース17小節](./walking_bassline/001.gif)
三和音でもウォーキングベース
ウォーキングベースはジャズに限らずよく使われ、コードが四和音でなく三和音であっても問題ありません。下記は同じコード進行の簡略譜面とマイナスワン音源なので、それを利用しオリジナルのウォーキングベースも作ってみてください。
![Cメジャーキー①の練習17小節](./walking_bassline/001-simple.gif)
Cメジャーキー②
大きな譜面を開く![Cメジャーキー②のウォーキングベース17小節](./walking_bassline/002.gif)
違うウォーキングベースにする
先程も同じでしたが、1~8小節目までと9~16小節目までは、同じコード進行を繰り返しています。こういった場合ジャズのウォーキングベースでは、全く同じになるベースラインは避けるべきです。自分なりに工夫して、違うウォーキングベースを作ってみてください。
![Cメジャーキー②の練習17小節](./walking_bassline/002-simple.gif)
Aマイナーキー①
大きな譜面を開く![Aマイナーキー①のウォーキングベース17小節](./walking_bassline/003.gif)
1拍目をルート以外にする
2・8・14小節目は1拍目に以外のコードトーンを持ってきており、こうすることでウォーキングベースのパターンが膨れ上がります。これはウォーキングベースでは当たり前の事ですが、ジャズ以外でも使える音使いなので、覚えておくと良いでしょう。
![Aマイナーキー①の練習17小節](./walking_bassline/003-simple.gif)
Aマイナーキー②
大きな譜面を開く![Aマイナーキー②のウォーキングベース17小節](./walking_bassline/004.gif)
ツーファイブでパターン化
5~6小節目と7~9小節目にかけては、ツーファイブというコード進行です。ツーファイブを簡潔に説明すると、完全4度進行が2回行われる良い感じのコード進行です。ツーファイブはキーが変わっても、ウォーキングベースの作り方を程よくパターン化してしまえると思います。
![Aマイナーキー②の練習17小節](./walking_bassline/004-simple.gif)
Aマイナーキー③
大きな譜面を開く![Aマイナーキー③のウォーキングベース17小節](./walking_bassline/005.gif)
コードチェンジが多い場合
5小節目からと13小節目からにかけてコードチェンジが多く、ウォーキングベースを考えるのも大変に思えます。こういう場合は最初から難しい事をしようとせず、先ずはコードトーンだけを2拍ずつ置いた、シンプルなウォーキングベースにしていけば良いと思います。
![Aマイナーキー②の練習17小節](./walking_bassline/005-simple.gif)
Isn't She Lovely
大きな譜面を開く![Isn't She Lovelyのウォーキングベース16小節](./walking_bassline/006.gif)
ポピュラー音楽をジャズにする
スティービー・ワンダーの「Isn't She Lovely」という曲のコード進行で、ポピュラー音楽をジャズ風にアレンジして演奏する事もあります。その際にはキーやコード進行も変えて演奏される事が多く、この曲も元はEメジャーキーですが、Fメジャーにして演奏される事が多いでしょう。
![Isn't She Lovelyの練習16小節](./walking_bassline/006-simple.gif)
Autumn Leaves
大きな譜面を開く![Autumn Leavesのウォーキングベース(1~16小節目)の譜面](./walking_bassline/007.gif)
コード進行で迷う
「Autumn Leaves」はジャズ定番の曲で、邦題は枯葉としても有名です。1コーラスが32小節と長く、コード進行は繰り返しが多いので、何処を弾いているか迷う事も多いです。前半の16小節は8小節のコード進行を2回繰り返しますが、全く同じウォーキングベースにならないように注意しましょう。
大きな譜面を開く![Autumn Leavesのウォーキングベース(17~32小節目)の譜面](./walking_bassline/008.gif)
半音階のウォーキングベース
27・28小節目はコードチェンジが目立ちますが、コードのだけを見て行くと、半音階で下がっていくだけなので、先ずはシンプルに考えると良いでしょう。下記の譜面と音源を利用して、オリジナルのウォーキングベースにも挑戦してみてください。
![Autumn Leavesの練習32小節](./walking_bassline/078-simple.gif)
![記事終了](../common/single-end.gif)
- ウォーキングベースは三和音でも使える。
- ポピュラー音楽をジャズ風に演奏する事もある。
- ジャズで弾く場合はコード進行も変更する事が多い。