マイナーシックスコードは三和音のマイナーコードに、長6度の音を加えてやった四和音構成のコードです。なので、先ずはマイナーコードのポジションから考えていきましょう。コード名に惑わされないように、何がマイナーになっているのかを把握しましょう。

音程記号
  • Root(根音)の記号(ルート)
  • 短3度の記号(短3度)
  • 長3度の記号(長3度)
  • 完全5度の記号(完全5度)
  • 短6度の記号(短6度)
  • 長6度の記号(長6度)
  • 短7度の記号(短7度)

マイナーシックスコード

  • Cm(シー・マイナー)のポジション
    Cm(シー・マイナー)のポジション指板図
  • Cm6(シー・マイナー・シックス)のポジション
    Cm6(シー・マイナー・シックス)のポジション指板図

マイナーシックスコードのポジション

①はCmのポジションですが、そこに長6度の記号を付け加えたものが、②のCm6となります。

マイナーシックスコードは長6度

コード名から6度は短6度の記号を使うのかと思いますが、マイナーシックスコードはメジャーシックスコードと同じ長6度の記号を使います。マイナーシックスコードのマイナーは、3度が短3度の記号というのを表しています。

マイナーシックスコードの日本名は?

以前に短六の和音(たんろくのわおん)と習った記憶があるのですが、ネットには短六の和音となかったので自信はありません。

メジャーシックスコード / マイナーシックスコード
メジャーシックスコード/マイナーシックスコードのピアノ図

マイナーシックスコードの響き

両方ともC音をRoot(根音)の記号とする、左がメジャーシックスコードで、右がマイナーシックスコードです。両方は長6度の記号を除けば三和音の、メジャーコードかマイナーコードかの違いです。そこに長6度の記号が乗せられると、どのような響きになるかを聴き分けてみましょう。

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マイナーシックスコードの練習ベースライン
マイナーシックスコードの練習ベースライン8小節

マイナーシックスコードの表記と読み

1・3・5・7小節目がマイナーシックスコードを表しています。日本ではあまり見られませんが、3小節目のCmM6や7小節目のAm△6は、6度が長6度の記号を表しているので分かり易いかと思います。その場合の読み方は以下のようにも読めます。

  • Cm6(シー・マイナー・シックス)
  • CmM6(シー・マイナー・メジャー・シックス)
  • Am6(エー・マイナー・シックス)
  • Am△6(エー・マイナー・メジャー・シックス)

六の和音

マイナーシックスコードや過去に紹介したメジャーシックスコードを、総称して六の和音と言います。

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このページのまとめ
  • マイナーシックスコードはマイナーコードに長6度を足す。
  • マイナーシックスコードのマイナーは短3度を意味する。
  • マイナーシックスコードの表記や読みも色々ある。