押弦している指で弦に素早い振動を与え、音を振るわせるテクニックをヴィブラート奏法と言います。頻繁にヴィブラートをかける楽器もあれば、そうでない楽器もあり、エレキベースでは後者寄りかと思われます。弦楽器では水平方向の横と、垂直方向の縦にかけるヴィブラートがあります。

ヴィブラート

水平方向のヴィブラート

水平方向のヴィブラートは効果薄

水平方向のヴィブラートは肘からの動きを利用して、少し楕円を描くような動きも入れてやると良いでしょう。弦の細いギターだと水平方向のヴィブラートも効果的ですが、エレキベースでは1弦の高音域あたりでないと、音の揺れが聴き取り辛いかと思います。

垂直方向のヴィブラート

垂直方向のヴィブラートは効果大

低音域でも効果が聴き取り易い垂直方向のヴィブラートの方が、エレキベースでは好んで使われると思います。上下のチョーキングを素早く繰り返すのが垂直方向のヴィブラートで、複数の指でフィンガリングすると良いでしょう。親指はネックを支えても良いですし、握りしめても良いでしょう。

ヴィブラート記号
ヴィブラート記号の小節

視覚的なvib.

上記の小節にあるように、vib.がヴィブラート記号である事が多いです。ヴィブラートの見た目というのも変ですが、普通に鳴らすのを直線だとすると、波線になるのがヴィブラートのイメージでしょう。

ヴィブラートの練習

大きな譜面を開く
ヴィブラートの練習ベースライン①
ヴィブラートの練習ベースライン①8小節

ヴィブラートさせ易い音価

音価(おんか)というのは音の長さの事で、ヴィブラートは短い音価より長い音価の方が使い易いです。特別な指示がなければヴィブラートの強さ等は自由で、少しずつ音を揺らしても良いですし、最初から大きく音を揺らしても良いでしょう。

大きな譜面を開く
ヴィブラートの練習ベースライン②
ヴィブラートの練習ベースライン②8小節

ヴィブラートのタイミング

ヴィブラートをかけるタイミングですが、忠実にvib.の音符と同時にかけても良いですし、暫くストレートに鳴らしてから、自分の好きなタイミングでかけても良いでしょう。ほんの僅かな違いですが、表現的には大きく違ってくると思います。

vib.がなくてもvib.

ポピュラー音楽ではvib.の指示は滅多にありません。しかし、vib.の指示がなくても使いたい音があれば、どんどんかけていっても良いでしょう。

記事終了
このページのまとめ
  • ヴィブラートは押弦の指で音を揺らす。
  • エレキベースでは垂直ヴィブラートが効果的。
  • ヴィブラートの強さやタイミングは自由。