ザックリ言うとですが、ボサノバはゆったりと穏やかなリズム、サンバは軽快で賑やかなリズム、かと思います。しかし、この両方には共通するものがあり、それは根音と5度を基本に、ベースラインが組み立てられる、という事です。各々のコードから、根音と5度の音も、確認していくと良いでしょう。

休符あり

ボサノバベースライン❶
ボサノバベースライン➊9小節目

よくあるボサノバライン

典型的なボサノバのベースラインで、簡単に弾けるかと思います。合間に休符が入っているのもポイントで、次のボサノバラインと、比較してみてください。

休符なし

ボサノバベースライン❷
ボサノバベースライン➋9小節目

運指も難しくなる

今度は休符を使っていない、ボサノバラインです。大きく雰囲気が変わってきますし、休符を使わない分、運指も難しく感じられると思います。

下の5度

ボサノバベースライン❸
ボサノバベースライン➌9小節目

下の5度でも良い感じ

今度は1拍目の根音に対して、下の5度を使っており、もちろんこれでも問題ありません。上下の5度を曲やベースラインに合わせ、考えていくと良いでしょう。

怪しいボサノバ

ボサノバベースライン❹
ボサノバベースライン➍9小節目

5度へのアプローチ

5度へアプローチする際、半音上下の音から繋いでやると、少し怪しい雰囲気を出せます。ここではハンマリングや、プリングを使っていますが、もちろんそれら以外でもOKです。

軽快なボサノバ

ボサノバベースライン❺
ボサノバベースライン➎16小節目

小節の頭に注意

ボサノバに「イパネマの娘」という有名な曲があり、それのコード進行で、軽快なリズムにアレンジしてみました。頭が休符になる小節があるので、注意しましょう。

弱起

サンバベースライン❶
サンバベースライン➊8小節目

弱起の入り方に慣れる

0小節目は音符と休符で満たされておらず、このような入り方を弱起(じゃっき)、英語ではアウフタクトと言います。先ずは音源をよく聞いて、弱起の入り方から、練習していきましょう。

ハンマリング

サンバベースライン❷
サンバベースライン➋8小節目

運指し易い指を選ぶ

私は12小節目のハンマリングで、中指と小指を使っています。しかし運指し辛ければ、自分の運指し易い指を、選んでも構いません。

ポジション移動

サンバベースライン❸
サンバベースライン➌8小節目

音の長さに注意

小節毎にポジション移動をしますが、それに焦って、音が短くなり過ぎないように、気を付けましょう。8小節目のポジション移動は、距離が長いので、先ずはフレットの確認から始めてください。

ゴーストノート

サンバベースライン❹
サンバベースライン➍8小節目

ゴーストノートでノリを出す

ゴーストノートは音にほぼ影響がないので、無視しても構いません。しかし、ゴーストノートを上手く取り入れると、ノリを出す事も出来るので、先ずは譜面の通り、弾く事をお勧めしておきます。

カッティング

サンバベースライン❺
サンバベースライン➎9小節目

音を確実に止める

16分休符が多く出てきますが、その都度しっかりと音を止める、カッティングのスキルが必須です。カッティングは片方の手だけではなく、両手を使えると、より綺麗なカッティングが作れます。

記事終了
このページのまとめ
  • ボサノバとサンバのベースラインは、根音と5度を基本に作る。