ザックリ言うとですが、ボサノバはゆったりと穏やかなリズム、サンバは軽快で賑やかなリズム、かと思います。しかし、この両方には共通するものがあり、それは根音と5度を基本に、ベースラインが組み立てられる、という事です。各々のコードから、根音と5度の音も、確認していくと良いでしょう。
休符あり

よくあるボサノバライン
典型的なボサノバのベースラインで、簡単に弾けるかと思います。合間に休符が入っているのもポイントで、次のボサノバラインと、比較してみてください。
休符なし

運指も難しくなる
今度は休符を使っていない、ボサノバラインです。大きく雰囲気が変わってきますし、休符を使わない分、運指も難しく感じられると思います。
下の5度

下の5度でも良い感じ
今度は1拍目の根音に対して、下の5度を使っており、もちろんこれでも問題ありません。上下の5度を曲やベースラインに合わせ、考えていくと良いでしょう。
怪しいボサノバ

5度へのアプローチ
5度へアプローチする際、半音上下の音から繋いでやると、少し怪しい雰囲気を出せます。ここではハンマリングや、プリングを使っていますが、もちろんそれら以外でもOKです。
軽快なボサノバ

小節の頭に注意
ボサノバに「イパネマの娘」という有名な曲があり、それのコード進行で、軽快なリズムにアレンジしてみました。頭が休符になる小節があるので、注意しましょう。
弱起

弱起の入り方に慣れる
0小節目は音符と休符で満たされておらず、このような入り方を弱起(じゃっき)、英語ではアウフタクトと言います。先ずは音源をよく聞いて、弱起の入り方から、練習していきましょう。
ハンマリング

運指し易い指を選ぶ
私は1・2小節目のハンマリングで、中指と小指を使っています。しかし運指し辛ければ、自分の運指し易い指を、選んでも構いません。
ポジション移動

音の長さに注意
小節毎にポジション移動をしますが、それに焦って、音が短くなり過ぎないように、気を付けましょう。8小節目のポジション移動は、距離が長いので、先ずはフレットの確認から始めてください。
ゴーストノート

ゴーストノートでノリを出す
ゴーストノートは音にほぼ影響がないので、無視しても構いません。しかし、ゴーストノートを上手く取り入れると、ノリを出す事も出来るので、先ずは譜面の通り、弾く事をお勧めしておきます。
カッティング

音を確実に止める
16分休符が多く出てきますが、その都度しっかりと音を止める、カッティングのスキルが必須です。カッティングは片方の手だけではなく、両手を使えると、より綺麗なカッティングが作れます。

- ボサノバとサンバのベースラインは、根音と5度を基本に作る。