ルート弾きとは言葉の通り、ルートを弾くベースラインですが、ルートが何の事か知っておかないと、どうにもなりません。先ずはルートを知る事から、始めていきましょう。ルート弾きはオリジナルベースラインの、第一歩とも言えるので、必ず覚えておいてください。

コードのルート

  • コード全体
    コード全体の譜面
  • コードのルートだけ
    コードのルートだけの譜面

コードにはルートがある

❶のような譜面に、コードが載っているのを、目にした事があると思います。これらのコードには、必ずルートが表記されており、❷がコードのルートだけを、表したものです。つまりルートというのは、コードの一番左に書かれる、大文字の英語音名の事です。

  • コード全体
    (シャープとフラット)
    コード全体の譜面
  • コードのルートだけ
    (シャープとフラット)
    コードのルートだけの譜面

ルートは#やを含める

音名には半音上がる#(シャープ)や、半音下がる(フラット)、という記号がありますが、それらはコードにも表記されます。そして、#やはルートに含まれるので、❸のC#dim7とA7をルートだけにすると、❹のようにC#とAになるので、気を付けてください。

  • #
  • フラットの音名
    フラットの音名指板図
  • ナチュラルの音名
    ナチュラルの音名指板図
  • シャープの音名
    シャープの音名指板図

指板の音名がルート

コードのルートが分かったら、今度はベース指板の音名に、注目してみましょう。この指板の音名とコードのルートを、合わせて弾く事こそがルート弾き、になるわけです。もちろん、コードのルートに合ってさえいれば、どの音名を選んでも、ルート弾きになります。

  • ルート弾き❺
    ルート弾き➎4小節
  • ルート弾き❻
    ルート弾き➏4小節
  • ルート弾き❼
    ルート弾き➐4小節

ベースは低音が多め

どの音名を選んでもルート弾き、とは言いましたが、ベースは低音で和音を支える、というのが主な役目です。なので、上記4小節の場合なら、❺や❻のルート弾きが多いでしょう。❼のルート弾きも、決して悪くはないですが、高音の分だけに、ドッシリ感は得られないと思います。

ルートはRootで根音

ルートを英語で書くとRootとなり、それを略したのが上記の根音の略記号です。また、ルートを日本式には、根音(こんおん)と言います。

ルート弾きの練習

ロックのルート弾き

ロックを中心に多く聞けるのが、8分音符で通すルート弾きです。①は全て8分音符ですが、8分休符を加えた、❶のようなパターンも、よく見られます。

ポップスのルート弾き

ポップスでよく聞けるのが、②で見られる、付点4分音符を使ったルート弾きです。そこに8分休符と4分休符を加えた、❷のルート弾きもあり、両者では印象が、大きく異なるでしょう。

ダンスのルート弾き

ダンスでよく聞けるのが、③で見られる、4分音符で刻むルート弾きです。そこから❸のように変化させた、オクターヴのルート弾きも、よく使われます。

ルート弾きのリズム

このように、音楽ジャンルやドラムパターンにより、合うルート弾きが幾つかあります。出来れば色んなジャンルの音楽を聞いて、ルート弾きのリズムを、ある程度知っておくと良いでしょう。

記事終了
このページのまとめ
  • ルートはコードに必ず記されている。
  • コードのルートと指板の音名を、合わせるのがルート弾き。
  • 音楽ジャンルにより、色んなルート弾きが考えられる。