メジャーコードとマイナーコードは、3つの音から作られる三和音構成でしたが、コードは四和音構成も頻繁に用いられます。ここではメジャーコードに長7度(ちょうしちど)という音が加わった、メジャーセブンスの内容と運指を見ていきましょう。

メジャーセブンスコード

メジャーセブンスコード(5小節目)
メジャーセブンスコード(5小節目)の譜面

長7度はフレット11個

1小節目は三和音のCで、それに長7度が加わったコードが、5小節目の四和音のCM7です。長7度はルートからフレット11個先にある音、という意味だと思いましょう。それをルートの同じCCM7を、指板で見比べてみましょう。

音程の略記号

以下ではルートをRoot(根音)の記号と、長3度を長3度の記号と、完全5度を完全5度の記号と、長7度を長7度の記号と表しています。

  • C
  • CM7
  • コードC(3弦のみ)
    コードC(3弦のみ)の指板図
  • コードCM7(3弦のみ)
    コードCM7(3弦のみ)の指板図

3弦のみのCとCM7

①のCRoot(根音)の記号からフレット4個先にある長3度の記号と、7個先にある完全5度の記号で構成されるコードでした。それにフレット11個先にある長7度の記号が加わった②が、CM7となるわけです。このように、3弦のみで表すと内容が分かり易いと思います。

  • コードCM7(3弦のみ)
    コードCM7(3弦のみ)の指板図
  • コードCM7(運指用)
    コードCM7(運指用)の指板図

CM7の運指用ポジション

①は先程も見た3弦のみのCM7ですが、このポジションでは運指もし辛いです。なので、運指をし易くした②のポジションで弾くのが普通です。

  • コードFM7(4弦のみ)
    コードFM7(4弦のみ)の指板図
  • コードFM7(運指用)
    コードFM7(運指用)の指板図

FM7の運指用ポジション

今度の③は3弦のみで表したFM7です。同じように、運指し易いポジションで表したのが④です。

CM7とFM7の運指用ポジション
CM7とFM7の運指用ポジション指板図

同じポジションになる

CM7FM7の運指用ポジションを見比べてみましょう。両方ともにRoot(根音)の記号から長3度の記号完全5度の記号長7度の記号の距離が等しいので、同じポジションを形作るわけです。しかし、運指的には感覚が違ってきます。

CM7とFM7の運指練習
CM7とFM7の運指練習4小節

運指スタイルを変える

上記のようなベースラインの場合、1・2小節目のCM74フレット4フィンガーで、3・4小節目のFM73フレット4フィンガーという運指で弾く人が多いかもしれません。もちろん次のように、1・2小節目のCM7も3フレット4フィンガーを使い弾く人もいるでしょう。

  • 1弦4フレットを中指で運指
    1弦4フレットを中指で運指のTAB譜面
  • 1弦4フレットを小指で運指
    1弦4フレットを小指で運指のTAB譜面

小指が続くポジション移動

矢印はポジション移動を意味しています。⑥の場合は1弦4フレットは小指で押弦していますが、そうすると小指から小指のポジション移動になります。これはダメな運指というわけではありませんが、僕の音楽学校時代はあまり良くない運指と教えられた記憶があります。

CとCM7の読み方
CとCM7の読み方の表画像

CM7の長3度は読まない

最後にCCM7の読み方について考えてみます。三和音のCRoot(根音)の記号長3度の記号から取って「シー・メジャー」と言います。四和音のCM7になるとRoot(根音)の記号長7度の記号から取って「シー・メジャーセブンス」と言います。CM7長3度の記号は省略され読まないのが普通です。

記事終了
このページのまとめ
  • メジャーセブンスコードはRoot(根音)の記号長3度の記号完全5度の記号長7度の記号で作られる。
  • 長7度の記号Root(根音)の記号からフレット11個先にある音。
  • コードの読み方は省略される。