ディミニッシュコードは日本式で減三和音(げんさんわおん)と言われます。ここでは同じ三和音のマイナーコードと比較しながら、ディミニッシュコードのポジションを見ていきたいと思います。減三和音のピアノの和音や、ディミニッシュコードの読み書きについても知っておきましょう。

音程記号
  • Root(根音)の記号(ルート)
  • 短3度の記号(短3度)
  • 減5度の記号(減5度)
  • 完全5度の記号(完全5度)

ディミニッシュコード

  • Cm(シー・マイナー)のポジション
    Cm(シー・マイナー)のポジション指板図
  • Cdim(シー・ディミニッシュ)のポジション
    Cdim(シー・ディミニッシュ)のポジション指板図

ディミニッシュコードのポジション

①はCmですが、その完全5度の記号を半音下げて減5度の記号にしたものが、②のCdimとなります。

ディミニッシュコードの別名

ディミニッシュコードはマイナーフラットファイブコードとも言われ、CdimならCm(♭5)と表す場合があります。

短三和音(マイナーコード)/ 減三和音(ディミニッシュコード)
短三和音(マイナーコード)/減三和音(ディミニッシュコード)のピアノ図

減三和音の響き

双方C音をRoot(根音)の記号とする、左が短三和音で右が減三和音です。短三和音は暗く悲しい響きを特徴としますが、減三和音は更に状況が悪くなったような響きが感じられるでしょう。

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ディミニッシュコードの練習ベースライン
ディミニッシュコードの練習ベースライン8小節

ディミニッシュコードの表記と読み

2・4・6・8小節目は全てディミニッシュコードを表しています。最も簡単なのは4小節目で見られる、Eという表記でしょう。6・8小節目もディミニッシュコードと読んでも良いですし、先程も説明したように以下の通りにも読めます。

  • Cdim(シー・ディミニッシュ)
  • E(イー・ディミニッシュ)
  • Bm(♭5)(ビー・マイナー・フラット・ファイブ)
  • F#m(-5)(エフ・シャープ・マイナー・マイナス・ファイブ)

四和音の場合もある

例えばCdimCとあれば、もう1つ音を加えた四和音とする場合もあり、特にジャズでは四和音として扱うのが普通です。三和音としたい場合はCm(♭5)と表記すると、混乱を避けられるかと思います。

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このページのまとめ
  • ディミニッシュコードは日本名で減三和音。
  • 減三和音は短三和音より暗く悲しいサウンド。
  • ディミニッシュコードは四和音の場合もある。