オーグメントコードとは対照的のようなコードをディミニッシュコードと言います。オーグメントコードのポジションは、メジャーコードから見ましたが、ディミニッシュコードはマイナーコードを、基準に見ていきましょう。
ディミニッシュコードの「根音(ルート)・短3度・減5度」
ディミニッシュコード(減三和音)について
左(上)の指板図は、コード「Cm」のポジションで、そこからの完全5度を半音下げ、
の減5度にしてやったのが「Cdim」のポジションなので、マイナーコードのポジションを、基本にすると分かりやすいかもしれません。20フレットまでの指板図(上記の指板図をクリック)を見てみると、
と
が、右肩上がりのポジションをとっているのが分かります。また、ディミニッシュコードの和名は減三和音(げんさんわおん)と言われます。
ディミニッシュコードは四和音?
説明したように「Cdim」とあれば、構成はルート(根音)・短3度・減5度となります。しかし、減7度という音が加えられ、四和音のコードとする場合もあり、特にジャズやポップスでは、ほぼ四和音として扱われます。クラシック系の音楽では、ディミニッシュコードを三和音、後のページでも説明している、ディミニッシュセブンスコードを四和音、とすることが多いようなので、このページでも、それに倣いたいと思います。


減三和音の響き
左(上)の鍵盤図は、根音を「C」音とする、短三和音のピアノの和音です。短三和音であるマイナコードは、暗く悲しい響きが特徴です。右(下)の鍵盤図は、同じく根音を「C」音として、短3度と減5度で構成される減三和音です。聴き比べてみると、完全5度が減5度になった為に、短三和音より更に状況が悪くなった、というようなイメージを、僕は持っています。どんな和音に感じるかは人それぞれで、そのイメージを描いておくと良いでしょう。

ディミニッシュコードのベースライン
1小節目は「Cm」で「ルート→短3度→完全5度」という進行です。2小節目は「Cdim」で「ルート→短3度→減5度」と、1小節目とは5度が半音低くなったのが分かります。3・4小節目、5・6小節目も同じようなベースラインで、完全5度と減5度の半音分だけ違う、フレットに注目しながら弾いてみましょう。
ディミニッシュコードの書き方
2・4・6・8小節は、全てディミニッシュコードを表しています。2小節目の「Cdim」と、4小節目の「E○」は、前述したように、四和音として扱われる場合がほとんどですが、三和音として扱ってほしい時は、6小節目の「Bm(♭)」や、8小節目の「F#m(-5)」というような、書き方をしておけばいいでしょう。6小節目は「ビーマイナーフラットファイブ」8小節目は「エフシャープマイナーマイナスファイブ」という言い方もされます。