コードからベースラインを考える

メジャーコードの長三和音と、マイナーコードの短三和音に分け、ベースラインについて考えてみましょう。メジャーコードではオリジナルのベースラインを考え、マイナーコードでは運指についても考えてみてください。

メジャーコードから考えるベースライン

メジャーコードのみのベースラインの譜面

マイナスワンとは?

上記の8小節の譜面は「CEFG」のコード進行が2回繰り返されており、全てメジャーコードだけです。音源を聴いてもらえば分かると思いますが、エレキベースの音が入っていません。これより過去のページでも使用していましたが、これはマイナスワンと言って、自分のパート(ここではエレキベースの音)だけが録音されていない音源です。先ずはマイナスワン音源に合わせて、8分音符でルート弾きしている、上記8小節のベースラインを弾いてみましょう。

ルート(根音)以外のコードトーンも使う

ルート弾きも立派なベースラインですが、説明してきたように、メジャーコードはルートだけを表している分けではありません。メジャーコードの使い方は、既に知っていると思うので、次はルート以外のコードトーンである、長3度と完全5度の音も使ってみましょう。使うフレットを5フレットまでに絞り、リズムも8分音符のみのベースラインを、僕は次のように作ってみました。

コード「C」のポジション指板図(5フレットまで)
コード「C」のベースライン1小節

コード「C(シーメジャー)」のベースライン

8分音符を二音ずつ、順番にルートを表す記号のルート、長3度を表す記号の長3度、完全5度を表す記号の完全5度という、基本のような分かりやすいベースラインです。2弦5フレットの完全5度は、後のフレーズによっては、1弦0フレットにしてもいいでしょう。


コード「E」のポジション指板図(5フレットまで)
コード「E」のベースライン1小節

コード「E(イーメジャー)」のベースライン

1小節目とはコードが違うので、当然ルートのフレットも違いますが、ベースラインの組み立ては、順番にルートを表す記号のルート、長3度を表す記号の長3度、完全5度を表す記号の完全5度、ルートを表す記号のルートと、1小節目と全く同じ構成だと分かります。


コード「F」のポジション指板図(5フレットまで)
コード「F」のベースライン1小節

コード「F(エフメジャー)」のベースライン

弾き始めは4弦1フレットのルートを表す記号から、3弦0フレットの長3度を表す記号へと進んでいます。異弦同音の4弦5フレットでも、同じ音程の長3度を表す記号ですが、スライドなどをさせない限り、4弦1フレットからだと、3弦0フレットを使った方が自然でしょう。


コード「G」のポジション指板図(5フレットまで)
コード「G」のベースライン1小節

コード「G(ジーメジャー)」のベースライン

後半4つの8分音符は、一音ずつが違う音の、動きの多いベースラインなので難しいです。僕は完全5度を表す記号の完全5度を2弦の開放で弾いていますが、人によっては3弦5フレットで対応した方が、スムースに弾けるかもしれません。


ルート以外のコードトーンも使ったベースラインの譜面

ベースラインは自由

4小節目までは、先ほど詳しく見てきたベースラインです。5小節目からも同じコード進行ですが、ベースラインはある程度アレンジしています。同じコード進行が続く場合は、同じベースラインを繰り返しても構いませんし、それが退屈と感じたら、アレンジするのもありでしょう。また、全てのコードトーンを無理に使わずとも、7小節目のようにルートと、長3度だけになってもいいですし、ここはルートだけという小節があってもいいでしょう。リズムも8分音符に飽きてきたら、4分音符や休符なども使い、マイナスワン音源に合わせて、色々試してみましょう。

マイナーコードから考えるベースラインと運指

次はマイナーコードのみで、ベースラインを考えてみましょう。今回もルート以外のコードトーンも利用して、ベースラインを組み立ててみましょう。また、出来上がったベースラインを、改めて考えてみると、楽な運指になる場合があります。

開放弦を使わないTAB譜面

開放弦を使わないTAB譜面

1小節目ならルートを表す記号のルートを人差し指、短3度を表す記号の短3度を小指、完全5度を表す記号の完全5度を薬指、オクターブ高いルートを表す記号を小指と複雑で、2・4小節目も同じような運指です。慣れればそれほど難しくない運指ですが、5フレット目は開放弦に直せるので、次のような運指にもすることが出来ます。


開放弦を使ったTAB譜面

開放弦を使ったTAB譜面

1・2・4小節目のルートを表す記号を開放弦にすると余裕が生まれ、その後の運指が楽になりました。しかし、3小節目の2弦2フレットから4弦0フレットは、3弦を飛ばして弾かないといけないので、指弾きにしろピック弾きにしろ、今度はピッキングが少し難しくなった人もいると思います。


開放弦とシフティングを使ったTAB譜面

開放弦とシフティングを使ったTAB譜面

先ほどのTAB譜面とほぼ同じですが、2小節目の4拍目で使っていた2弦3フレットを、異弦同音である3弦8フレットにしています。同じように、3小節目の頭を2弦2フレットから、3弦7フレットに直しています。そうすると、4弦0フレットは、弦を飛ばさずに弾くことが出来ます。この場合、シフティング(ポジション移動)が必要ですが、開放弦を弾く間に行えるので、余裕はあると思います。

運指・TAB譜面は都合よく

このような感じで、開放弦などが利用できたら、TAB譜面を変えてしまうことも可能です。TAB譜面を自分に都合よく変えてやると、運指も楽になり、コードによるベースラインも弾き易くなるでしょう。

コードの最初の音について

エレキベースのコードを教えていると「最初の音はルートと決まっているんですか?」と質問されます。このページまでにも、コードの頭の音はルートに限定してきましたが、最初の音はルートだけとは決まっていません。

コードの最初の音はルートだけに限らないことを説明する2小節

ルート以外のコードトーンから入っても良し

ルートから弾き始めるのは基本ですが、長3度や短3度、完全5度から入っても間違いではありません。上記2小節のようなコード進行を例に挙げ、説明してみましょう。1小節目がコード「C」で、2小節目がコード「Cm」と、同じルートを持つ、メジャーコードとマイナーコードです。1小節目の最後が、3弦3フレットのルートで終わっていますが、2小節目のルートも3弦3フレットです。同じ音を続けても問題ありませんが、2小節目のように、短3度の音から入ってやると、コードが変わった感じを出せるかと思います。

上記のようなコード進行でない場合も、長3度や短3度の、ルート以外のコードトーンから、弾き始めるケースもあります。特にジャズというジャンルでは、当たり前のことです。しかし、ポピュラー音楽ではルートからの弾き始めが最も多く、それがサウンド的にも、最も安定感をもたらすでしょう。

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