運指押弦のためのスケール練習

これまでに説明してきた弦の押さえ方を意識して、スケール練習という楽器の基礎練習をやっていきましょう。ハ長調で運指の練習のページでも説明したように「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」の音を使った、Cメジャースケールでの運指押弦練習です。必ずしも書いてある通りに押弦しなくてもいいので、これは違うと感じたなら、フィンガリングを変えても問題ありません。

シフティング(ポジション移動)でスケール練習

一枚目の譜面は3弦3フレットから弾き始め、2オクターブ上の1弦17フレットまで上がって行くスケール練習です。二枚目の譜面は逆に、1弦17フレットから下がって行き、どちらも良く見られるスケール練習でしょう。開放弦とシフティングが、ポイントになってくるかと思います。

低音域から高音域へのスケール練習

低音域から高音域へのシフティング

2小節目まではシフティングもなく、開放弦も使っているので楽な運指だと思います。3小節目からの矢印が示すように、シフティングを多様しています。4小節目の1弦7フレットから9フレットは、僕は人差し指と小指で押弦していますが、人差し指と薬指で押弦していったりと、そういう部分は手の大きさに応じて変更していってもいいでしょう。

5小節目からシフティングが減っていますが、これはフレット幅が狭くなっていく為です。このあたりのフレットなら、手の小さい人でも指を伸ばして押弦が出来ると思います。しかし、何フレット目からシフティングを減らすかは個人差があります。また、高音域のフレットでは、薬指も使えるようになると便利です。

オッターバ記号

5小節目から見られる8vaはオッターバという音楽記号で、記されている音符より1オクターブ高く(書き方によっては低く)弾きなさい、という意味です。主に譜面を見やすくするためなので、タブ譜面を見る際には関係ありません。


高音域から低音域へのスケール練習

高音域から低音域へのシフティング

一つ前の譜面とは逆で、今度は1弦17フレットから、3弦3フレットを目指します。先ほども説明したように、フレット幅に合わせてシフティングの回数も違っています。4小節目までは、小指のシフティングが中心となる運指になっているので、小指を目で追っていくと分かりやすいかもしれません。

5小節目の最初に最後のシフティングがあり、後は開放弦を利用するので押弦は簡単だと思います。ミュートというフィンガリングでも説明しましたが、開放弦の音を鳴らしっ放しにして、音がダブってしまわないように、しっかりと音を止めてやりましょう。一つ前の譜面も含め、開放弦を5フレット目に直し、4フレット4フィンガーで弾いてみるのも面白いでしょう。

ハーフポジションとセーハ(バレーコード)でスケール練習

一枚目の譜面は0~3フレットの、ハーフポジションと言われる音域を、二枚目は3~5フレットの音域を、いずれも3フレット4フィンガーで弾いていきましょう。セーハと薬指のフィンガリングがポイントになります。

ハーフポジションのスケール練習

ハーフポジションをキープ

人差し指が1フレット目に来るハーフポジションの譜面で、終わりまでシフティングは必要ありません。小指で押弦する時には、薬指や中指でも一緒に弦を押さえてやると、小指の負担も減るでしょう。慣れてきたらフレットは見ず譜面を見ながら、手の感覚だけで弦を押さえていきましょう。

最後の8小節目に4弦3フレットの小指から、3弦3フレットへと小指の運指が続きます。少し戸惑う運指かもしれませんが、4弦3フレットを押さえていた小指を、ツルリと3弦3フレットへ滑らせるようにして押弦してやります。また、ハーフポジションを崩して、人差し指と中指で押弦しても問題ありません。


人差し指のセーハ・バレーコードが必要なスケール練習

人差し指によるセーハ・バレーコード

2小節目や3小節目で見られる、異なる弦で同フレットと運指が進行する場合は、複数の指を使うよりセーハを利用した方が効率的です。3弦3フレットを人差し指の指先、2弦3フレットを人差し指の第一関節寄り、で押弦することになります。3・4小節目で見られる、薬指の押弦にも慣れておきましょう。

6小節目の2弦3フレットも、人差し指のセーハが見られますが、同じく6小節目で一つ前の2弦3フレットから、既にセーハで押さえていてもいいでしょう。それは7小節目も同じことで、早め早めに準備しておくというのもいいと思います。最後の9小節目は、1弦5フレットを小指で押さえながらも、他の指は2・3・4弦をミュート出来るといいでしょう。

三連符のリズムでスケール練習

三連符(さんれんぷ)という、四分音符を三つに分けた符割(ふわり)があり、スケール練習でもよく用いられるリズムです。いきなり三連符と言われても無茶だと思いますが、聴き取り易く覚え易いリズムなので、音源を聴いてもらえれば直ぐに分かると思います。また、二枚目の譜面は4分の2拍子で進行していきます。

三連符のスケール練習

三連符というリズム

三連符のリズムさえ分かってしまえば、1・2小節目は3フレット4フィンガーで対応し、それほど難しい運指でもないので、直ぐに弾けるでしょう。三連符に関しては譜割り・符割(ふわり)で、更に詳しく説明しているので参考にしてください。

3小節目では矢印が示しているように、2回のポジション移動があります。1回目のポジション移動ですが、ポジション移動を焦って1弦5フレットの音が、極端に短くならないように気をつけましょう。その後に、1弦2フレットのセーハでの押弦があったりと大変なので、まずは押弦する指の確認から始めてください。


拍子記号が4分の2拍子でスケール練習

拍子記号は4分の2拍子

3弦3フレットの異弦同音である、4弦8フレットから弾き始めています。最後までポジション移動はなく、人差し指で7フレット目、中指で8フレット目、薬指で9フレット目、小指で10フレット目を押弦します。フレット幅が狭くなっているので、手の小さい人も4フレット4フィンガーで挑戦してみましょう。

5小節目からは、薬指と小指による押弦が小節毎に出てきて、特に薬指と小指が連続する運指は、初心者のうちでは最も苦戦するでしょう。この二本の指が思うように動かせるようになれば、運指のレベルも確実に上がると思うので、積極的に使っていきましょう。

「イチ・ニー・サン・シー」で1小節が終わる進行を、4分の4拍子と言います。ここでは1小節目にも記されているように、拍子記号が4分の2拍子なので「イチ・ニー」という具合で1小節が終わります。少し戸惑うかもしれませんが、音源を聴いて同じように弾くことが出来れば問題ありません。

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