8分音符が主体となったリズムを、日本式では8(エイト)ビートと言いますが、それが跳ねる事もよくあります。そういった曲をShuffle(シャッフル)bounce(バウンス)と言います。また、シャッフルにも跳ね具合があり、それによってもリズムは大きく異なります。

2:1のシャッフル

  • イーブンとストレートの文字記号
    イーブンとストレートの文字記号小節
  • シャッフルの文字記号
    シャッフルの文字記号小節
  • バウンスの文字記号
    バウンスの文字記号小節
  • シャッフルやバウンスの音符記号
    シャッフルやバウンスの音符記号小節

跳ねるリズムの記号

❶のevenやstraightは、言わば通常のリズムで弾きます。それが❷のshuffleや❸のbounce、という文字記号があれば、音源のように跳ねるリズムになります。同じく❹の音符記号による、シャッフルやバウンスが、最も多く使われていると思います。特には❹について、詳しく見ていきましょう。

  • 4分音符
    4分音符の小節
  • 1:1の8分音符
    1:1の8分音符の小節
  • 1:1:1の1拍3連符
    1:1:1の1拍3連符の小節
  • 2:1のタイ記号を使った1拍3連符
    2:1のタイ記号を使った1拍3連符の小節

長さの比率

❺の4分音符を、二等分したのが❻の8分音符で、これは前後の長さが1:1です。4分音符を三等分したのが❼の1拍3連符で、これは前中後で1:1:1となりますが、前と中をタイ記号で繋ぐと、❽のように2:1という比率になります。そしてこれが先程の、❹のリズムと同じになります。

  • 1拍3連符とタイ記号で表した2:1のシャッフル
    1拍3連符とタイ記号で表した2:1のシャッフル小節
  • 音符記号で表した2:1のシャッフル
    音符記号で表した2:1のシャッフル小節
  • 音符記号で表した1:1のイーブン
    音符記号で表した1:1のイーブン小節

音符記号のイーブンもある

しかし通常は❾のように、1拍3連符とタイ記号を使い、2:1のシャッフルを表す事はありません。これを見易くしたのが、8分音符とシャッフルの音符記号で表した❿、というわけです。因みに⓫でも見られる、音符記号によるイーブンもあり、シャッフルから変わる時の、譜面中で使われたりします。

  • イーブンの8分音符
    イーブンの8分音符2小節
  • シャッフルの8分音符
    シャッフルの8分音符2小節

4分音符も跳ねを感じる

⓬と⓭は同じ譜割りですが、リズムを切り替えて、確実に歌えるようにしましょう。また、シャッフルの方ですが、4分音符も跳ねる感じを持てれば、よりベターです。

  • イーブンの8分休符
    イーブンの8分休符2小節
  • シャッフルの8分休符
    シャッフルの8分休符2小節
  • シャッフルの4分休符
    シャッフルの4分休符2小節
  • シャッフルの4分音符のスタッカート
    シャッフルの4分音符のスタッカート2小節

8分休符もシャッフル

8分休符にも2:1の比率で、シャッフルがかかってきます。⓯の2小節目ですが、8分休符2つを4分休符1つにした⓰や、4分音符のスタッカートにした⓱で、表す方が多いかと思います。

  • イーブンの付点4分音符と付点4分休符
    イーブンの付点4分音符と付点4分休符2小節
  • シャッフルの付点4分音符と付点4分休符
    シャッフルの付点4分音符と付点4分休符2小節
  • シャッフルの付点4分音符と付点4分休符の分解
    シャッフルの付点4分音符と付点4分休符の分解2小節

付点音休符のシャッフル

⓳のように、付点4分音符や付点4分休符にも、シャッフルが関わってきます。これをタイ記号や8分休符で表したのが⓴で、こうすれば多少は、リズムも考え易くなると思います。

シャッフルの比率は色々

1拍3連符を元にした2:1のシャッフルが、最もポピュラーかと思います。しかし、これ以外にもシャッフルの比率は、曲により使い分けられます。次にもう一つよく使われる、シャッフルの比率を見ていきましょう。

3:1のシャッフル

  • 4分音符
    4分音符の小節
  • 1:1:1:1の16分音符
    1:1:1:1の16分音符の小節
  • 3:1のタイ記号を使った16分音符
    3:1のタイ記号を使った16分音符の小節
  • 付点8分音符+16分音符
    付点8分音符+16分音符の小節

3:1の比率を作る

❶の4分音符を四等分したのが、❷の16分音符4つです。これは1:1:1:1となりますが、1~3つ目をタイ記号で結んでやると、❸のように3:1になります。更にこれは過去にも説明した、付点8分音符+16分音符で作られる、❹と同じリズムになります。

  • タイ記号で表したタアアカのリズム
    タイ記号で表したタアアカのリズム小節
  • 付点8分音符+16分音符で表したタアアカのリズム
    付点8分音符+16分音符で表したタアアカのリズム小節
  • 3:1のシャッフル音符記号で表したタアアカのリズム
    3:1のシャッフル音符記号で表したタアアカのリズム小節

3:1のシャッフル音符記号

改めて見ていきますが、❺はタイ記号を使った、アアのリズムです。これは❻の付点8分音符+16分音符と、同じアアです。更にこれを見た目は8分音符で、アアにする場合は❼の、3:1のシャッフル音符記号を使います。簡単なリズムから、練習していきましょう。

  • 3:1シャッフルの8分音符
    3:1シャッフルの8分音符小節
  • 2:1シャッフルの8分音符
    2:1シャッフルの8分音符小節
  • 1:1イーブンの8分音符
    1:1イーブンの8分音符小節

イーブンに違和感

3:1の❽と2:1の❾とでは、8分音符にかかるシャッフルが、かなり違って感じられるでしょう。また、それらに慣れてしまうと、今度は❿のイーブンにも、違和感を覚えてしまうと思います。

  • 3:1シャッフルの8分休符
    3:1シャッフルの8分休符小節
  • 1:1イーブンの付点8休符と付点8分音符
    1:1イーブンの付点8休符と付点8分音符小節
  • 1:1イーブンの付点8休符と付点8分音符の分解
    1:1イーブンの付点8休符と付点8分音符の分解小節

8分休符の感じ方

8分休符にも前後が3:1の割合で、シャッフルがかかってきます。⓫をイーブンにすると⓬になり、更には付点8分休符と付点8分音符を、分解すると⓭のようになります。

  • 3:1シャッフルの付点4分音符
    3:1シャッフルの付点4分音符小節
  • 3:1シャッフルの付点4分音符を分解
    3:1シャッフルの付点4分音符を分解小節
  • 1:1イーブンの付点8分音符+16分音符
    1:1イーブンの付点8分音符+16分音符小節

付点4分音符の考え方

⓮のような3:1シャッフルの付点4分音符は、タイ記号を使うと⓯のように表せます。更にイーブンにしてやると、⓰の付点8分音符と16分音符で、表す事もできます。

3:1と2:1のオモテとウラの位置
3:1と2:1のオモテとウラの位置の簡略小節

シャッフルのウラの位置

上記は3:1と2:1の、シャッフルを表した簡略小節で、前後をオモテとウラ等と言います。オモテの位置は同じですが、ウラは3:1の方がより、深いのが分かります。また、ウラは3:1と2:1の中間であったり、2:1よりも浅いウラになったりと、曲やテンポにより様々です。

シャッフルのリズム練習

シャッフルの軽重

❶の2:1を標準のシャッフル、とする場合が多いです。そしてそれよりも、オモテとウラの距離が近いと軽いシャッフル、オモテと裏の距離が遠い❷を、重いシャッフルと言ったりします。やはり重いシャッフルの方を、難しく感じる人が多いかと思います。

8分休符が難しい

同じく❸と❹で、2:1と3:1のシャッフルですが、今度は8分休符が入ります。こうなると、1小節目でも見られるような、8分休符が前か後かで、リズムが大きく違います。34小節目の、タイ記号の後にある8分休符でも、苦戦する人が多いでしょう。先ずは1小節ずつ、繰り返して歌っていきましょう。

スウィングというリズム

シャッフルやバウンスに似た、スウィングというリズムもあります。ジャズでよく言われる言葉で、基本的な事はシャッフルと同じですが、主にはアクセントの位置が異なります。それについては、シャッフルとスウィングの違い、で説明しています。

記事終了
このページのまとめ
  • 2:1のシャッフルは、1拍3連符から作られる。
  • 3:1のシャッフルは、付点8分音符+16分音符と同じ。
  • シャッフルは他にも、色んな比率が考えられる。