前のページではバグス・グルーヴという曲を紹介しました。ここではバグス・グルーヴのピアノソロ5コーラス分で、僕が弾いているウォーキングベースを、1コーラスずつに分けて簡単な説明をしています。恐縮ですが参考にして、オリジナルのウォーキングベースを作ってみてください。

音程記号
  • Root(根音)の記号(ルート)
  • 短3度の記号(短3度)
  • 長3度の記号(長3度)
  • 完全5度の記号(完全5度)
  • 短7度の記号(短7度)
  • (クロマチックノート)
  • (アプローチノート)
  • (ドミナントノート)

ウォーキングベースの分析

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バグス・グルーヴのウォーキングベース①
バグス・グルーヴのウォーキングベース①の譜面

4分音符以外も使える

ウォーキングベースは4ビートの4分音符が中心ですが、4・12小節目にも見られるよう、4分音符以外を使っても構いません。しかし、使い過ぎは聴き苦しくなるので気を付けましょう。

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バグス・グルーヴのウォーキングベース②
バグス・グルーヴのウォーキングベース②の譜面

逃げのウォーキングベース

咄嗟にウォーキングベースが浮かばない時は、逃げ道のようなフレーズを考えておくと良いです。僕の場合は1小節目のようなフレーズで、その間に次のウォーキングベースを急いで考えます。

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バグス・グルーヴのウォーキングベース③
バグス・グルーヴのウォーキングベース③の譜面

ドミナントペダルで変化

9小節目から12小節目まではドミナントペダルと言われ、その曲のキーの5番目に当たる音を中心に弾き、曲の雰囲気に変化をつけてやります。ここでは4小節分のドミナントペダルですが、もっと長く使っても問題なく、1コーラスを丸々ドミナントペダルで通しても面白いでしょう。

ドミナントペダルに反応

ジャズに長けた演奏者がドミナントペダルに気づくと、それに応じたフレーズを返してくれたりします。

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バグス・グルーヴのウォーキングベース④
バグス・グルーヴのウォーキングベース④の譜面

コードを忘れる

ピアノソロが盛り上がって勢いに乗り、1・2・3小節目は自由な感覚で弾きました。それが偶然コードトーンに当たっただけですが、時にはコードを忘れて出したい音を出す、という小節があっても良いでしょう。しかし、それが余りに長く続くと、ソロ奏者が困ってしまうので気を付けてください。

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バグス・グルーヴのウォーキングベース⑤
バグス・グルーヴのウォーキングベース⑤の譜面

ソロ演奏が終わる時

11・12小節目のドラムをよく聴いてみると、勢いが無くなり静か目な演奏となって、ピアノソロの終わりを知らせているようです。それに合わせてベースラインも、4分音符から2分音符などに変える事により、ピアノソロの終わりを演出できるかと思います。

ソロ演奏の長さ

ソロ演奏の長さは事前に決めておく場合と、演奏者が好きなだけ弾く場合とがあります。後者の場合は演奏者が終わりの合図を出すので、よく見ておかないといけません。

記事終了
このページのまとめ
  • ウォーキングベースは4分音符以外を入れても良い。
  • ドミナントペダルで曲の雰囲気が変わる。
  • ソロ演奏の終わりにも注意を払う。