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 エレキベースでウォーキングベース
ベーシストがジャズをやる上で欠かせないのが「ウォーキングベース」です。ソロを演奏するピアニストやサックス奏者の後ろで「ボン♪ボン♪ボン♪ボン♪」と弾くベースラインです。ちょっと前まではジャズをやるならウッドベースが当たり前と言われていたようですが、最近はそうでもなくなってきています。それはウッドベースの方が見た目もジャズっぽく見えますがエレキベースでだってジャズは出来ます。エレキベースでジャズをやる人も多く、僕も「ウッドベースで弾いてください」と言われなければエレキベースで弾きに行っています。もちろんウォーキングベースは好き勝手に弾いている分けではなく、コードネームに従って作っていきます。慣れてしまえばスラスラ弾けるようになりますが、それまでがとても大変です。どの音を使っていいのか、どうやてベースラインを組み立てるのか、最初は何も分かりません。ウォーキングベースの作り方を見ていきましょう。
 Rootを4つずつ
Rootを4つずつ
Rootを弾き続けても曲は進行していきますが、これではジャズらしさが出ません。このウォーキングラインは止めておいた方がいいでしょう。後で出てくる「ペダルポイント」などの例外もありますが、同じ音を連続で使うのは2つまでにしておいた方がいいと思います。このRoot弾きは最終手段で、迷ったり何も思いつかなかったりしたらRootへ逃げるようにしましょう。
 Root+コードトーンを2つずつ
Root+コードトーンを2つずつ
これはよく見られるウォーキングラインで、少しジャズっぽさが加わってきたと思います。1小節目のはコードネームF7の5度の音、2小節目のはコードネームB♭7の3度の音、3小節目のはコードネームF7の7度の音がそれぞれ使われています。分かりやすくて簡単に使えるウォーキングラインなので覚えておきましょう。ただ、これだけで1曲を乗り切るのは無理があるので1つのパターンとして使ってください。
 コードトーンを4つずつ
コードトーンを4つずつ
コードネームの構成音をそのまま使うウォーキングラインです。それぞれがRoot、が3度、が5度、が7度の音です。1小節目が分かりやすく、Root、3度、5度、7度と順番に並んでいます。僕の思い過ごしなのかもしれませんが、なぜかジャズ専門のベーシストはこのウォーキングラインをあまり使いたがらないように思えます。音楽学校へ通ってた時にもジャズの先生に聞いたところ「そういえばあまり使わないなぁ」と仰ってました。でも、分かりやすく使い勝手のいいウォーキングラインなので是非使ってみましょう。
 1・3拍目にコードトーン 2・4拍目にアプローチノート
1・3拍目にコードトーン 2・4拍目にアプローチノート
このウォーキングラインの作り方は基本的で一番よく見られると思います。各小節の1・3拍目にはのコードトーン、2・4拍目にはのアプローチノートをもってきます。もう分かっていると思いますが、コードトーンはコードネームのRoot、3度、5度、7度の構成音です。アプローチノートというのは経過音(けいかおん)と言って、コードトーンへつなげる音のことで、半音か全音でコードトーンへつなげればいい感じになります。最初はあまり気にせず好きな音を使っていいと思いますが、1、2小節目のの4拍目に注目してください。次の音へ半音でつなげています。こういうアプローチノートの使い方は効果的なので覚えておきましょう。
 小節の最初にRoot以外のコードトーン
小節の最初にRoot以外のコードトーン
1つ前の『1・3拍目にコードトーン 2・4拍目にアプローチノート』を応用したウォーキングラインの作り方です。他のページでも書いていますが、小節の頭にはRootをもってくるのが基本でした。しかし、ジャズでは3度5度7度といったRoot以外のコードトーンを小節の最初に弾くことがよくあります。ピアニストやサックス奏者がソロを何コーラスもやっているとRootだけを最初にもってくるだけでは、同じようなウォーキングラインばかりになってしまいます。そこで、Root以外のコードトーンを利用してたくさんのウォーキングラインを作っていきます。特に3度の音を使うことが多いと思います。ポップスなどでも稀に使ってる場合もあります。
 ペダルポイント
ペダルポイント
コードネームを無視して1つの音を中心に弾き続けることをペダルポイントと言います。よくあるのがドミナントペダルで、曲のキーに対してドミナント(5度)の音を弾き続けます。上の譜面は今回取り上げているバグスグルーヴの最後の4小節で、キーのFに対してドミナントのCを弾いています。ペダルポイントを使うことで曲の雰囲気を変えることができ、ジャズに慣れている演奏者なら何か反応してくれると思います。
 星の数ほどのウォーキングライン
一通りウォーキングベースの作り方を見てきましたが、ウォーキングラインは無数にあります。一番多いと思われる「1・3拍目にコードトーン 2・4拍目にアプローチノート」のベースラインでも全体の60〜70パーセントぐらいだと思います。ここには書いていない独特の作り方をしている人もいると思うので、興味があったら色んなウォーキングベースを聴いて自分なりに研究してみるといいでしょう。僕の場合は、ここにはこの音が欲しいと思ったら理論的に間違っていても、カッコイイと思った音を優先させています。音楽理論を知ることは大事ですが、あまり音楽理論にとらわれずに自由に演奏してみるのもいいと思います。
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